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連載中·9·1.8万字
舞台はアメリカ、ボストン郊外。同じハイスクールに通うカイリーと付き合う、青春真っ只中のイーサン。
ある日の夕食時、父がニューヨークへ転勤することが決まったと話し始める。栄転と聞き、へえ、おめでとうと他人事のように返したイーサンは、家族みんなで引っ越すつもりだと云われ、猛反対する。
おまけにマンハッタンの高層マンションに飼い猫のオレオを閉じ込めるのは可哀想だと、母はオレオを誰かに頼んでいくと云う。弟のように思っている大切なオレオを置いていくなんて、とイーサンはますます反発し、自分だけボストンの家に残ると云い張る。

だが、父も母もそんなイーサンの気持ちなど二の次、おとなの都合のいいように言い包めようとするばかり。自分は絶対ニューヨークへなんか行かないと、ますます意固地になるイーサンだったが、カイリーは留学が決まった、日本へ行くとイーサンに打ち明ける。
残りたいいちばんの理由を失い、とうとう自分もニューヨークへ行くよと折れたイーサンだったが、気がつくとオレオの姿がどこにも見当たらなくなっていて――。

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※【ステキブンゲイ】【pixiv】でも公開しています。
※ 本作品収録のオムニバス短篇集〈 10 Love Songs and Stories -君を想いて-〉は【カクヨム】【pixiv】にて公開しています。
※ 作者は未熟です。加筆修正については随時、気づいた折々に断りなく行います。が、もちろんそれによって物語の展開が変わるようなことはありません。
※ この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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連載中·1·0.4万字
残酷描写有り暴力描写有り