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連載中·26·6.3万字
幼少期から婚約を結んできた青木 昇吾(あおき しょうご)と蘇我 紗希(そが さき)。 それなのに「あんな『悪女』との婚約なんて、明日でおさらばだ。」だなんて。 「どうしてよ、昇吾さん……私はあなたの、あなたの……」 あなたの、たった一人の、婚約者だったはずなのに。 息を切らしながら走っていた紗希は、あっけなく地面に倒れる。でも触れたのは硬い地面ではなく、どこまでも白い空間?! そして目の前に現れたのは……紗希が1番よく知っている、目を背けたくなるバッドエンドな物語。。 妹には見放され父には責められ、義理の母には失望される。婚約者も自分を信じてはくれない。 そんな深い絶望の中、紗希の生涯は幕を閉じたのだ。 何もかも見たくなくて、両眼を閉じる。 「もしも来世があるなら……もう二度と、悪役になんてならないわ。もっと、もっと周りを大切に……そう! それこそ、お母様のように素敵な人になって……! なって……!!」 目を見開いた後、目の前に広がった光景は5年前の世界で ── 苦い前世の記憶を維持したまま、恋愛をやり直す機会を得た紗希。 一度死んだことで強すぎる執着により上手くいかなかったこと。自分がいかにわがままで横暴で、独りよがりな女だったのかを思い知った。 平穏な未来のためにも“この物語”では、青木昇吾との婚約を解消しよう。例えどれほど、彼を愛していたとしても……。 そう強く誓い、満を持して昇吾に婚約解消を申し込むも、まさかの断られて……!? 前世や予想とは違う展開に戸惑う紗希。 しかし、戸惑っていたのは紗希だけではなかった ── それぞれの思惑が交錯する中で奮闘するものの 、前回死んでしまった日時は刻一刻と迫るばかり。 果たして元悪女・紗希は自ら運命を切り開き、ハッピーエンドを迎えられるのか?!
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連載中·11·3.5万字
「それでも、彼女とは再会出来ぬままであった」 「それでも、諦める事が出来なかった」  それほどまでに惹かれた。あの日、歌っていた一人の少女に。  *** 「歌うのとか歌そのものは、今だって変わらず好きだよ」 「知らない人の前では歌わないようにしたら大丈夫と思う」  あの時の私を救ってくれた。今度は、私が同じような人々の助けになりたい。  ***  有谷真衣にはどうしても入りたい会社があった。かつての自分を救ってくれたその会社に入社して、同じように苦しんでいる人々を助ける手伝いがしたいというという、夢と言う名の目標があった。  しかし、集団面接で上手くいかず選考を落とされてしまう。失意の中で一旦は遠回りを覚悟するも、選考型インターンシップ開催というラストチャンスが巡ってきた。  今度こそ。そう思った真衣は、並々ならぬ覚悟でインターンに参加する。充実した毎日を送る中で、行われたインターンシップ生の慰労会。真衣は、自分の事をじっと見つめる一人の男性と再会した。 【主要登場人物紹介】 有谷真衣(ありたに まい)  今作ヒロイン。私大の文学部に通う大学四年生。人見知りの性格だが、一度仲良くなると臆せず話せる。努力は裏切らない、を信条に何事も真面目に取り組むタイプ。趣味は音楽鑑賞で、特にJポップが好き。自分で歌う事も好きで歌唱力も高いのだが、それ故にトラブルに見舞われた所為で家族や親友以外の前では歌わないようにしている。 菊野蒼治(きくの そうじ)  今作ヒーロー。化粧品メーカーであるキクノコーポレーションの社長の息子であり、若くして財務部部長になった有能な人物。厳格な両親に育てられ褒められる事が無かったため、他者に対して期待せず関心も薄いドライな性格に育った。それ故に恋もした事が無く、真衣に一目惚れした当初はこれが恋なのだと気づけずにいた程。趣味は読書とソロキャンプ。 江長一華(えなが いちか)  真衣の親友。高校時代からの付き合い。姉御肌気質で、大学時代トラブルに巻き込まれた真衣を献身的に支えた。思った事ははっきりと口にするタイプ。 菊野大和(きくの やまと)  蒼治の二つ上の従兄。キクノコーポレーションの商品企画部の課長。蒼治と違い柔和な見た目と雰囲気だが、その実かなりの実力主義。  *** ネオページ初出&オンリーの長編です! 連載頑張ります!
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連載中·76·38.1万字
性描写有り
想いを寄せた2人は一直線 。  -19年前- それは友人がくれた500円玉から始まった。 公立大学の工学部2年の三上恭介は寮生活をしていたが仕送りが途絶えがちな苦学生だった。 彼は典型的なオタクで、ボーッとして頼りないところがあるが、いざ本気をだして前に立つとリーダーシップを発揮すると超優秀。 それを寮幹部達に買われて学生寮の副寮長を任されていた。 そんなある日、寮長の新島が突然、結核で倒れて、三上が寮長になってしまった。 三上は寮長になって初めての寮長会議に出席するため学生課を向かおうとしたところ、経済学部で学部内で男子から言い寄られるぐらい可憐で可愛い霧島陽葵が執拗に闇サークルに勧誘されているところを三上が助けた。 このことが切っ掛けで陽葵と付き合うようになる。 ―そして時は現代―。 恭介と陽葵は結婚していて子供もいた。 三上一家は亡父が経営していた町工場を継いで生計を立てるが、この不景気のご時世で色々と苦しみながらも、恭介と陽葵の機転でなんとかその場をしのいでいる状況だ。 それでも2人の愛は昔と変わらず結びついているし、家族の中は2人の愛で満ち溢れているから辛い事なんて、はねのけている。 そんなある日、恭介は悪戯心から大学時代の仲間と密に繋がっているSNSで陽葵への愛を全世界に向けて叫んでしまった。 その事が切っ掛けで当時の仲間達が再び寄り合って、学生時代のことを懐かしむように昔話をネットで語り出す…。 これは、しがないオタクの三上恭介(俺)が妻の陽葵とのベタ惚れ模様を描いたちょっと変則型のラブストーリー。 時々、夫婦が若いときの出会いを振り返り、熱くいちゃつきながら少し不器用だけど純情な2人が大好き全開でひたすら惚気る物語ー。
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連載中·110·27.3万字
性描写有り
【累計430万pv超】これは嵌まる……時代に翻弄された男女の恋愛超大作 【第9回カクヨムWeb小説コンテスト 読者選考・中間選考突破 最終選考対象作品】 【第8回カクヨムWeb小説コンテスト 読者選考・中間選考突破 最終選考対象作品】 【第7回カクヨムWeb小説コンテスト 読者選考・中間選考突破 最終選考対象作品】 【第6回カクヨムWeb小説コンテスト 読者選考・中間選考突破 最終選考対象作品】 【第2回ファミ通文庫大賞中間選考突破 最終選考対象作品】 【第3回マグネット!小説コンテスト 一次読者選考通過/最終選考対象作】 <あらすじ> 互いの領土拡大と鉱物資源をめぐり、国家を東と西とで二分して勃発した東西戦争。 貴族の名家であるシュヴァルツ家の長男デュラン・シュヴァルツは己の名誉と家名のため、その戦争へ参加することになった。 しかし運が悪いことにデュランは戦場で味方からの銃弾を胸に受けてしまい奇跡的にも生き残るのだが、今度はそのまま敵側である東の捕虜として捕まり、西側では彼のことは死んだものと扱われてしまっていた。 ――それから1年後 戦争が終わると同時に捕虜であったデュランは解放され、急ぎ家に戻ってみると唯一の肉親であった父親は既に病で亡くなっており、幼馴染で将来を誓い合った仲の婚約者マーガレットはデュランの従兄弟でもあるケイン・シュヴァルツの婚約者となっていた。 また父親が残してくれた財産そのほとんどをケインの父親である伯父ハイルに奪われてしまい、デュランに残された遺産は『廃鉱山』と『小さなレストラン』だけであった。 住む家に財産、そして大切にしていた幼馴染の婚約者までも従兄弟とその伯父に奪われてしまい、大切なものすべてを失ってしまったデュラン。 たった一発の弾丸が幸せになるはずだった、彼の運命を大きく狂わせてしまう。 この物語は婚約者から婚約破棄され、貴族としても没落してしまい、すべてを失ってしまった彼が苦労の末に貴族最高の位である『公爵』になるまでの半生を描いた悲恋のお話。 ※時代背景は近代ヨーロッパ19世紀末
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連載中·7·1.1万字
 一度でもキスをした男女は、必ず、結婚しなければならない。キスの国。  そんな一見ふざけた、法律のある国が、世界のどこかに存在するか否か。  ――あるんだ実は。だから答えはyesだ。  なんで断言できるかって? それはまぎれもなく、その慣習のある国が俺の出自であり、  避けてきたキスをいわば【なりゆき】で、憧れの女性に今、ありふれた日本の路上でしているせいで  俺は人生史上最大の、混乱の極みにいる―― ※15歳以上を推奨とした作品です※ ・登場人物・ 安城筧二(34) 【向井法律事務所】所属の弁護士。他社から移籍して5年。独身。 黒髪に髭づら、メガネの男性。真面目な性格で、会社のOLからは『渋オジ』認定されているが、 その点について本人は気づいていないという天然さも持ち合わせる。 キスした男女同士は結婚、と定められた血すじに雁字搦めになっており、やや不器用な生き方をしている。 御蔭望夏(28) 【向井法律事務所】秘書課に勤める独身OL。 選りすぐりの万能事務員のみが配属される第一秘書課に籍を置くものの、 プライベートでは明るくほがらかな、平凡に生きてきた女性。 ある夜、上司である筧二から突然キスされてしまい――… ・本書の歩み方・ 各章の冒頭にだけ、望夏の心情をつづっています。 このページ以降は基本、筧二サイドで話が進行します。互いを思いやる故に迷う、二人の恋物語をおたのしみください。
59
連載中·69·13.1万字
暴力描写有り性描写有り
66
連載中·1·2.8万字
97
連載中·34·8.7万字
性描写有り
「お腹の子も君も僕のものだ。 2度目の離婚はないと思え」 宣利と結婚したのは一年前。 彼の曾祖父が財閥家と姻戚関係になりたいと強引に押したからだった。 父親の経営する会社の建て直しを条件に、結婚を承知した。 かたや元財閥家とはいえ今は経営難で倒産寸前の会社の娘。 かたや世界有数の自動車企業の御曹司。 立場の違いは大きく、宣利は冷たくて結婚を後悔した。 けれどそのうち、厳しいものの誠実な人だと知り、惹かれていく。 しかし曾祖父が死ねば離婚だと言われていたので、感情を隠す。 結婚から一年後。 とうとう曾祖父が亡くなる。 当然、宣利から離婚を切り出された。 未練はあったが困らせるのは嫌で、承知する。 最後に抱きたいと言われ、最初で最後、宣利に身体を預ける。 離婚後、妊娠に気づいた。 それを宣利に知られ、復縁を求められるまではまあいい。 でも、離婚前が嘘みたいに、溺愛してくるのはなんでですか!? 羽島花琳 はじま かりん 26歳 外食産業チェーン『エールダンジュ』グループご令嬢 自身は普通に会社員をしている 明るく朗らか あまり物事には執着しない 若干(?)天然 × 倉森宣利 くらもり たかとし 32歳 世界有数の自動車企業『TAIGA』グループ御曹司 自身は核企業『TAIGA自動車』専務 冷酷で厳しそうに見られがちだが、誠実な人 心を開いた人間にはとことん甘い顔を見せる なんで私、子供ができた途端に復縁を迫られてるんですかね……?