6月、僕は『僕の彼女』と別れた。
やはり、遠距離恋愛は厳しかった。
それ以上に、彼女の言葉が胸に突き刺さった。
「青森配属ならそもそも付き合っていなかった」と。
彼女は、僕の内定先の名前や将来性を考え、付き合い始めたようだった。つまり、彼女が選んだのは、僕自身ではなく、僕の「未来」だった。
その事実が、どうしても受け入れられなかった。
僕は自分の人生が、やっぱりこういうものなのかもしれないと感じた。そして、心の中で何かが冷めていくのを感じながら、彼女とのラインを即座に削除した。