目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

龍の翼-2



龍二は落ち着いた気持ちで暗闇に流されていった。

そんな暗闇の中で、奇声ともとれる女の声を耳にした。

それは徐々に大きくなり、はっきりと聞き取れる。


「ツバサ!ツバサ!」


状況がわからぬまま龍二は突然光の中に吸い込まれた。


目を開けるとそこは先程とは違う天井が見えた。

自分がベッドに寝ていることはすぐに理解できたが、状況がわからない。

視界に広がるのは真っ白な空間。

思わず天井に手を伸ばす。

突然さきほど暗闇の中で聞いた女の声が鼓膜に突き刺さる。

「ツバサ!!おばあちゃんだよ!!わかる!?」

龍二はその女を凝視した。



この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?