「王よ。体調はどうですかな。国中に病気が蔓延しており、貴方を守る者すら居やしない。自分はこの時を待って居たんだ。
アァそうそう!宰相様は、先ほど亡くなったよ。大層苦しみながら涙をこぼしていたョ。勿論、自分は殺してない。この首輪が有る限り 手が出せないからな。まして、助けるなんて、真っ平ゴメンだが!」
「次は、王よ!お前の番だ。お前が死ぬ前に真相を話してやるよ。お前も死に切れないだろうから。」
「召喚前の俺は、新インフルエンザを煩い入院していた。その中で召喚された、後はあんたが知ってる通りさ。しかし、召喚時に得たスキルの力により、俺は生き延びられた。最も、お前たちへの復讐心が原動力だがな。
それからは、従順の振りをして、辺り一面に咳をしては病原体を巻き散らした。有難いことにスキルで俺の体は強靭になったと同時に病原体まで強靭になって居たんだよ!嬉しいかったよ。そしてこの病原体はこの世界では未知の存在だから、この世界の薬や魔法が効かないんだ! そう、これが俺の復讐さ。王よ。よく見るんだ。お前の家族を!お前の国民を!お前の国の最期を! 俺は、この国が滅びるまで、お前を死なせないから安心しな。お前が、この国の最期の一人になるのだからな!そしてお前が死んだ時点で首輪は、外れて自由になるのさ。まぁもう少し先だがな。」
しばらくして、勇者の復讐は終わった。そして一つの国が滅んだ。