第3話 神様に会ったかな?
勇者は、兵に連れられ与えられた部屋で横になりながら考えた。
「どういう事なんだ。ここは一体何処なんだ。ゴホン。石造りの建物。屈強な鎧姿の騎士たち?・・・まるで中世ヨーロッパの様だ。もしかして、異世界?俺は異世界召喚されたのか?グファホン。・・本当に、ラノベ小説かよ?」 戸惑い考えが纏まらない。
「ゴホンゴホン。しかし、ラノベ小説なら召喚時に神様が出てきて、強いステータスと便利なスキルが付く筈だが、・・・・・。神様に会ったかな?ゴホン。全く記憶には無いぞ。」 首を傾げて考えたが、残念ながら思い浮かばなかった。