「気分はどうかね。」豪華な佇まいの男は、この国の王だと名乗り、王の隣の宰相らしき男が、「今日から、君は勇者として魔王軍と戦ってもらう。もちろん、君には拒否権はない。」
「ゴフォン。何で俺がそんな事をしなければならないんだ? ゴホンゴホン」
「何故て、君の首には従属の首輪が填めて有るから!君は奴隷なんだよ。王国の為に命を捧げて、魔王軍と死ぬまで戦うんだ。」
「チクショウ。ゴフォンゴホン。この首輪を外しやがれ」飛び掛かろうとするが、体に力が入らない。地面にひれ伏し 大きく咳き込んだ。
宰相は、「無理はいかんな、体を大事にしなければならないよ、王国の為に魔王と戦う体なんだ。」
「お前たち、勇者を部屋へ連れて行くんだ。丁重にな。ファハハハ。」
勇者は兵に連れ去られた。