「魔王様、私の、心臓を……」
腕の中のシャムルが目を開けた。
「おっと、そうだった。じゃぁ、シャムルの心臓、喰うね」
頷いたシャムルの胸に手を突っ込む。
握った心臓を胸から引き摺り出す。飛び散った血がシャムルの体を真っ赤に染めて床まで流れ落ちた。
流れる血を、ぺろりと舐め挙げる。
「ぁぁ、美味い……」
血を啜り、心臓を強く食んでじゅるじゅると血を吸い上げ、飲み込む。
丸呑みにして、魔王はじっくりと腹に収まったシャムルの心臓を味わった。
「今まで喰った心臓の中で、一番かも。魔力も芳醇で、血が悪魔的に甘い」
半目を開いて息を止めてるシャムルの胸に手を翳す。
魔族の核を埋め込んで、傷口を塞ぐ。血を吐いて汚れたシャムルの唇を舐めて、口付ける。舌を差し込んで魔王の魔力を流し込んだ。
シャムルの体がビクンとしなって、息を吹き返した。
「……羽、生えませんね」
自分の姿を眺めたシャムルが不満げに零した。
「でも、角が生えたよ。魔王とお揃い」
シャムルの頭には羊のような角が二本、生えていた。
「魔王様とお揃いなら、羽より嬉しいです」
抱き付いて喜ぶシャムルの頭を撫でる。
「後はコレ、血の結晶をあげるよ」
真っ赤なひし形の宝石を、シャムルに見せ付ける。
「しかし、私はヘルクラインの心臓を喰っておりませんが。よろしいのでしょうか?」
シャムルがヘルクラインの心臓を喰うより、ヘルクラインにシャムルを殺させた方が面白そうだから作戦変更したのだが。
「んー、それなんだけどさぁ。奴隷にするなら心臓あった方が長持ちするんだよね。シャムルみたいに魔族の核をあげるなら、ない方がいいんだけど」
ヘルクラインを振り返る。
触手に尻穴を掘られて、腰ヘコしながらオホ顔している。
「ヘル兄様、楽しそうだなぁ」
ガイルが嬉しそうに笑っている。
悪意の欠片もない顔には嘘すら無くて、本当に良かったと思っている顔だ。
(何気にガイルの魔印が一番上手に定着したなぁ。人間に未練ないし、ランドールのちんぽが総てだし)
シャムルがヘルクラインの髪を掴み上げて、オホ顔を上げさせた。
「でしたら、心臓はこのままにいたしましょう。魔王様の魔印を付けていただいて、輪姦用の玩具で良いでしょうか。良かったですね、ヘル兄様」
シャムルが頭を持っているから、ちょうどいい感じで、魔王はヘルクラインの首に手を回した。
「ぁぉっ、ぅぐんっ……んっ……、ぉぁ……」
首を強く締め上げながら、口付ける。舌を喉奥まで突っ込んで魔力を流し込んだ。
手足にチョーカー型の黒い魔印が一本ずつ、浮き上がった。
「はぁ、はぁ……、俺は、魔王様の奴隷、魔族様の性玩具、れしゅ。……んはっ、ぁん……遊んで、もっとぉ……尻の穴で、遊んでぇ……」
「触手だけでアナルに堕ちた、早いね」
目を上転させて腰ヘコして喜ぶヘルクラインの尻の具合を見ながら、ランドールが突っ込んだ。
「ぁあ! らめ、らめぇ……でちゃぅ、からぁ……魔族様のおちんぽ、でかぃぃ……」
もはや雌啼きしながら、ランドールのちんぽに腰が媚びる。
「きっつ。良いなぁ、この尻まんこ。すぐ雌になりそう。女啼かせまくったちんぽは封印な。射精と勃起したら淫魔植物の養分にしてやるよ」
ヘルクラインのちんぽの根元に黒いリングを嵌める。
「やっ! やらっ、やらぁ! 出したぃ……、イキたい、れしゅ……、魔族様ぁ」
一生懸命腰ヘコしながらヘルクラインがランドールに穴で媚びる。
「中でメスイキしてろよ。射精と勃起しなきゃいいだけだろ。おら、何で勃ってんだよ。クズちんぽは今日からメスクリだろうが。メスになり下がれよ」
ランドールがヘルクラインのちんぽを容赦なく叩く。
その度に腰が浮いて、ヘルクラインの目に溜まった涙が飛び散った。
「メス……、俺は、メス……ぁん……ぉっ、ぉっ」
焦点の合わない目でヘルクラインが呟いている。そんなヘルクラインをランドールが容赦なく突き回している。
「貞操帯つけてあげようか? 勃起したら痛いやつ。リングで射精できないけど、射精したら匂いを嗅ぎつけて淫魔植物の方から迎えに来てくれるよ」
同意を得る前に、魔王はヘルクラインに貞操帯を付けた。
半立ち状態のペニスがキツキツの貞操帯の隙間からはみ出して、痛そうだ。
「ぁっ……ぃ、いたぃ……、きもちぃ……ぉ、ぉふっ、ぉぉん!」
ガイルがヘルクラインの口に自分のペニスを突っ込んだ。
当然のように咥え込んで、嬉しそうにしゃぶり始めた。
「ヘル兄様も俺たちと一緒に気持ちよくなれるな。ちんぽ大好きなメスになろうな」
ガイルが嬉しそうにヘルクラインの顎を撫で上げる。
ヘルクラインの顔がアヘ顔に変わった。
「みんな嬉しそうだし、良かったね」
思った以上に面白い玩具が手に入った。特にランドールがメス調教する気満々で楽しそうだ。
しばらくは魔王軍の性玩具は充実しそうだと安堵する魔王様でした。