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第2話 あっさり捕まえた

 そんなわけで、勇者パーティを捕えた。


 魔王の玉座の間に入ってきたところを、ランドールが戦士をぶん殴って気絶させた。

 他のメンバーは触手でグルグル巻きに拘束したのだが。


「あっけなかったね。もうちょっと梃子摺てこずると思ったのに」

「ここに来るまでにかなり負傷させといたから、HPもMPも消耗してんじゃねぇの?」


 さすが魔王軍団長、仕事が早い。

 気絶させた戦士を、やっぱり触手で拘束して既に開脚させている辺りも、仕事が早い。


 戦士のペニスはビンビンに勃起している。

 淫魔法の気を部屋中に漂わせているから、呼吸するたび人間は欲情する。


「兄上、兄上! 目を覚ましてください!」


 勇者が必死に叫んでいる。

 どうやらお兄さんらしい。


 叫んでいる勇者も、触手で四肢から体まで拘束されている。

 腕を後ろ手にして、下肢を開脚して宙に浮いている状態だから、兄の心配をしている場合ではない。


「兄の心配をしている場合ではないぞ、勇者。お前のココもすでにガチガチだ」


 目の前の勇者の股間に指を滑らせる。

 勇者の体が震えて、服の下の勃起したペニスがブルンと震えた。


「ぁんっ……、やめ、やめろ……。こんな辱めに、王国の勇者は、屈しな、いっ」


 涙目で歯噛みする勇者の顔が可愛い。


(うわぁ、悔しそう。一生懸命、気持ちいいの我慢してる。睨む顔めっちゃ可愛い)


「鎧を剥いでやれ、ランドール」


 魔王の命令で、ランドールが全員の鎧を粉々に砕いた。

 鎧の下に装着する服は、体に密着する仕様なので勃起したペニスが丸わかりだ。


「懇願すれば、服も剥いでやる。もっと気持ち善くなれるぞ」


 勇者のペニスを指先でそろりと撫でるのを繰り返す。

 身を震わせて、勇者が足指を丸めた。


「懇願、など、するもの、か……ぁんっ」


 漏れてしまった声を飲み込んで羞恥に耐える。

 照れと恥ずかしさが混じった顔が、なんとも美しい。

 憎しみに満ちた目で睨まれると、胸がギュンギュンする。


(はぁ……。今回の勇者パーティの襲撃、楽しい。勇者君、可愛い。じわじわ虐めたい)


 ペニスの先をクニクニいじっているだけで、腰が逃げようと泳ぐ。

 触手はMPを吸うから魔法も使えない。

 もどかしさと憎悪が溢れた顔で睨まれて、魔王様も勃起しちゃいました。

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