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1-4 ステータス2

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名前: 猫神ルナ


登録者数: 15,000


同接: 103

レベル: 1


Vスキル: 配信(Active)     

アナリティクス


攻撃力: 10 (+103)

防御力: 8 (+103)

素早さ: 8 (+103)


スキル: ネコ発勁(はっけい)

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 ルナは青いウィンドウに表示された自分のステータスをじっと見つめた。


「えっと……これ、私の能力値ってことですかにゃ?」


 コメント欄が次々と反応を示す。


にゃん民: これってゲームのステータスっぽい!

にゃん民: 攻撃力10って地味だけど、+103がエグいw

にゃん民: これ、同接分だけ補正入ってるんじゃない?


「みにゃさん、そういうことなんですか?」


 ルナはウィンドウを指差しながら困惑気味に首をかしげる。


「同接って……つまり、今配信を見てくれてるみんなの数がそのまま私の力になるってことなんですかにゃ?」


にゃん民: おそらく!

にゃん民: VTuberの能力にしては特化しすぎw

にゃん民: だから今103人だから+103の補正!これチートじゃん!


「そうなんですね……。じゃあ、もっとたくさんの人が見てくれたら、さらに強くなるってことですにゃ!」


 ルナはコメント欄を見つめながら、小さな拳を握った。


にゃん民: 誰か検証してみよう!

にゃん民: 俺、ちょっと視聴切るわ。同接減ったら数値下がるか確認してみて!


 しばらくすると、攻撃力の表示が「+102」に変わるのが見えた。


「本当に下がりましたにゃ……。やっぱり同接の数が関係してるんですね!」


にゃん民: ガチだったw

にゃん民: これ、やっぱり配信が生命線だな。

にゃん民: チートだけど、状況次第ではヤバそうw


「攻撃力だけじゃなくて、防御力とか素早さも強化されてる。みんなのおかげで私、めっちゃ強いんじゃないですかにゃ?」


にゃん民: 攻撃力10が実際には113とかw

にゃん民: 防御力も実質100超えだから、スライム程度なら余裕だな。

にゃん民: でも、そもそもスライムの強さがわからないじゃん。


「たしかに、スライムの強さがどのくらいかはわからにゃいですね……。」


にゃん民: ルナちゃんのステータスからするとド⚪︎クエ基準な雰囲気はあるけど?

にゃん民: いや、某カードゲームみたいにスライムの攻撃力1000垓だったりして!


 ルナは気持ちを切り替え、画面に表示されたスキルに目を向けた。


「それに、スキルもいろいろあるみたいです。『アナライズ』って、何なんでしょうかにゃ?」


にゃん民: アナライズって解析スキルっぽい!

にゃん民: スライムの強さとか見れるんじゃない?

にゃん民: 試してみようぜ!


「そうですね、スライムをアナライズしてみますにゃ!」


 ルナは木の上から飛び降り、スライムの正面に仁王立ちした。


「アナライズ、発動ですにゃ!」



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