パーテイでは ナッシュことナジムが商品の営業中
「エキゾチックね、この前の東洋の扇、素敵でしたわ」貴婦人の一人
「日本の扇ですね」ナジム
「それに磁器の器に浮世絵・・また、お願いしたいわ」別の貴婦人
「アフリカのコーヒーだけど・・」「はい、マダムお任せください」
調子よく、女装中のナジムにこやかにほほ笑む。
スマイルは0円・・。
「ジャポニズムはちょっとしたブーム」ジェロームに一人の男が話しかけた。
「ああ、そうだよアンリ」ジェロームが楽し気に笑う。
「ナジムは相変わらず綺麗だ」ほれぼれとナジムを見るアンリ
「わが学友だったアンリ、まだナジムに気があるのか?」
ジェロームは他にも何か言いたげに言う。
「ふふん、さてね」「まったく」
「ところで東洋のジャポニズムも素敵だが、アフリカも‥」
「ああ、象牙にコーヒーそれに宝石などの原石」
ジェロームは葉巻に火をつける。
「君もどうだいアンリ」「ありがとう、僕も今度、アフリカに行く予定だよ」