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第5話  ジャポニズムと異国の品々

パーテイでは ナッシュことナジムが商品の営業中

「エキゾチックね、この前の東洋の扇、素敵でしたわ」貴婦人の一人

「日本の扇ですね」ナジム

「それに磁器の器に浮世絵・・また、お願いしたいわ」別の貴婦人


「アフリカのコーヒーだけど・・」「はい、マダムお任せください」

調子よく、女装中のナジムにこやかにほほ笑む。

スマイルは0円・・。


「ジャポニズムはちょっとしたブーム」ジェロームに一人の男が話しかけた。

「ああ、そうだよアンリ」ジェロームが楽し気に笑う。


「ナジムは相変わらず綺麗だ」ほれぼれとナジムを見るアンリ

「わが学友だったアンリ、まだナジムに気があるのか?」

ジェロームは他にも何か言いたげに言う。


「ふふん、さてね」「まったく」

「ところで東洋のジャポニズムも素敵だが、アフリカも‥」

「ああ、象牙にコーヒーそれに宝石などの原石」

ジェロームは葉巻に火をつける。

「君もどうだいアンリ」「ありがとう、僕も今度、アフリカに行く予定だよ」



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