「帰ってきたな。俺はアーロとリアの様子を見に行くけど2人はどうする?」
「私は庭で5大魔法と精霊魔法の練習をしてきます!!」
「それじゃ本を渡しておくよ!」
「私もルーナと一緒に練習したいです!」
「うん!わかった!それじゃ夕食の時間にまた会おう!」
俺はネルビアの元に行き戻ったことを知らせて、アーロがいるポナドじぃの鍛冶場とリアがいる訓練場の場所を聞いた。
先にアーロのいるポナドじぃの鍛冶場へ行くことにした。
「アーロ!がんばってるかぁ?」
「あ!兄ちゃん!帰ってきたんだね!ポナドじぃに鍛冶を教わっているとこだよ!」
「アーロは呑み込みが早いし筋もいい。これは魔剣を作れるかもしれん!」
「ポナドじぃ、それは本当ですか?えーっと、そもそも魔剣ってなんです?」
「魔剣とは魔術を刻んだ剣のことじゃ。使い手の魔力と魔法を流し込むことによって火属性の魔剣なら火を
「なるほど・・・なかなか面白いですね・・・それ俺にも教えてもらうことって出来ますか?」
「なに、お主、鍛冶もするのか!?てっきり冒険者とばかり・・・。」
「兄ちゃんはすごいんだよ〜!武器もアイテムも作れちゃう!」
「ほほー。それはまた珍しいの!よかろ、教えてやろ!!」
「ありがとうございます!!」
俺はアーロと一緒にポナドじぃの鍛冶を教わりつつ、新武器を考えていた。
「基本的な鍛冶はもう習得できておるようじゃな!それじゃこれからは精錬作業に入る、ここが一番重要じゃ。一つ間違えるとポンコツが出来上がるからの、集中して取り掛かるんじゃ!」
「分かった!ポナドじぃ!」
「あの、ポナドじぃ。少しお聞きしたいことが・・・刀って知ってますか??」
「カタナ?何じゃそれは食いもんか何かか?」
「いや、東方の、いや、祖国の剣で、細身で長さ的には1mくらいで片側にしか刃が付いていなくて反っているものなんですが・・・。」
「そんなのは見たことも聞いたこともないんだがなぁ。」
「そうですか・・・。」
「僕それ知ってるかも。」
「え!?ほんとに?アーロ!!」
「師匠が作ってるの見たことある気がする。珍しい形だなぁと思って。」
「そういえばアーロの師匠はなんというのじゃ?」
「ガンドロフ師匠だよ!」
「な!?なんじゃとぉ~!!」
「知ってるんですか、ポナドじぃ。」
「知ってるも何も、ドワーフで知らんもんはおらんわい!名工ガンドロフ、伝説の鍛冶士じゃ!!」
「アーロ!そんなにすごい人の下で教わってたのか!やっぱりアーロはすごいな!!」
「へへーん!師匠はすごかったんだから!!」
「アーロ!その、刀を作って欲しいんだけど・・・頼めるか??」
「うん!兄ちゃんの頼みなら!!」
「俺もいろいろと特徴を教えるよ!」
「そんなら灯生殿、アイテムありったけ出してくれ!どうせ持ってるんじゃろ~?」
「まぁそれなりに・・・。」
俺はアイテムボックスから今まで集めていたアイテムをほぼ出した。
「魔核が4種類に・・・これは!?柘榴石にアメジスト!ミスリルもあるじゃねぇか!それにヘルファウンドの毛皮と牙、カーバンクルの毛皮、ロックワームの糸と甲羅、センチピードの頭、これだけありゃいいもん作れるわい!!」
「ポナドじぃ、あとこれも見てほしいんだけど・・・。」
俺はドミルコで討伐した機械交じりのミスリルゴーレムを見せた。
「これは・・・ただのミスリルゴーレムじゃないな・・・こんなのは見たことがない!?灯生殿、これはどこで??」
「ドミルコの鉱山で討伐したんですが、明らかに普通のゴーレムじゃなかったのでこっそり回収してたんですよ。」
「ほう・・・なんじゃろな。こやつ、わしが解体してもいいか?」
「もちろんです!!」
ほんとは俺が解体したかったんだけど・・・まぁいっか!!
俺はアーロに刀の特徴を細かく説明して作るのはアーロに任せた。
次に向かうのはリアのいる訓練場だ。がんばっているだろうか。