「灯生様。起きてくださいまし。朝でございます。」
「ん~。まだ眠たい~。」
「朝食の準備が出来ております。早く起きてくださいまし。」
「ん~。」
目が覚めた。目の前がメイドさんの顔だったことにかなり驚いた。
「ち、近いです!!!」
「すみません。起きなかったものですから。朝食のご用意ができております。」
「うん、分かった。すぐに支度するよ!」
あ、焦ったぁ~!!
準備して朝食を食べに昨日と同じ場所へと案内された。
朝食を済ませたあとに。
「灯生様。ご紹介いたします。入ってもらいなさい。」
ドアから知らない顔が2人現れた。
「昨日言いましたお二方でございます。」
「左が当家の鍛冶職人ポナド、右が私の友人のタンリックでございます。」
「わしがポナドじゃ!ドワーフじゃ!気兼ねなくポナドじぃでいいぞ!」
「タンリックだ!よろしくな!」
「ポナドじぃはアーロ様に、タンリックはリア様に、今日から教えてもらってください!」
「ポナドさん!僕はアーロです!今日からよろしくお願いします!」
「うむ。よろしくな!」
「リアはリア!おじちゃんよろしくにゃ!」
「お、おじちゃん!?まだ30代なんだが、まぁ、よろしくな!」
「それからお三方は私が学校までご案内いたします。」
「分かりました!よろしくお願いします!」
ネルビアに案内され俺とルーナとセリーヌは馬車で学校に向かった。
「間近で見るとかなりで大きいですねー!」
「こんな大きなお城初めて見ました!」
「そうでしょう!わが国の誇る学校ですので!」
「楽しみですね!」
馬車は学校の入り口の門を抜け大きな扉の前に到着した。
「到着いたしました。それではどうぞ!」
「ありがとうございます!」
「校長室までご案内します。」
少し隠れた何もない壁に案内されると。
「私の後についてきてください。」
壁を通り抜けた!?これは・・・認識阻害の魔法か!
ネルビアの後に続き壁を通った。
そこにはあるネルビアによく似た肖像画が飾ってあった。
「セイレーンの歌声で夜が輝き、シャスティフォルの飛び立つ頃、朝日が照らす、ミンチェスターの守護の下に。」
とネルビアが言うと部屋が上へ動き出した。
こ、これは、エレベーターか!?
さっきのはこのエレベーターの詠唱か!
しばらくすると部屋が止まった。
「着きました。どうぞ壁の向こう側へ。」
「私はここまでですので、屋敷でお帰りをお待ちしております。」
「ありがとうございます!」
俺たち3人は壁の向こう側へと足を踏み入れた。