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8 サリヴァンへの準備


「みんな、紹介するよ、昨日テイムしたスライム、アルファスだ!」


「ス、スライム~!?」


「モンスターにゃ!殺すにゃ~!?」


「まぁまぁルーナもリアも落ち着いて!」

「セリーヌもモンスターでしょ!カメ吉は動物?だけど。」


あれ、カメ吉って動物なのか?モンスターなのか?

まぁどっちでもいいか!


「みなさん、お初にお目にかかる。アルファスと申す。よろしく頼む。」


「ス、スライムが喋った~!?」


「2人とも落ち着いて!セリーヌもカメ吉も喋るでしょ!」


「カメ吉の声はリアとセリーヌしか聞こえませんよ~!」


「それもそうだな。今度何とかしよう!」

「じゃなくて、まぁいろいろあってテイムした、これからは仲間だ!わかったか!ルーナとリア!」


「はい・・・わかりました・・・。」「わかったにゃ~。」


「よろしい!それと明日からサリヴァンに向かうから準備しといてね!」

「俺はギルドのコルビアのところに向かうよ。」


「アーロはどうする?今日も鍛冶場に行くか?」


「うん!そのつもり!」


「よし!じゃ途中まで一緒に行こう!」



途中までアーロと移動し、俺はギルドへ向かった。


「灯生様。今日はどのようなご用件でしょうか?」


「明日、ここを立ちたいと思いまして。」


「それでは明日の朝、馬車を用意いたしますのでここまで来ていただけますか。ご案内いたしますので。」


「わかりました!よろしくお願いします!」



ギルドを後にし、トローム商会へ向かった。


「なぁアルファス。明日から魔法公国のサリヴァンに行くんだけどどこか行きたい場所はないかい?」


「行きたい場所というのはないのだが、魔族が今どうなっているのか気になる。」

「サリヴァンという国も聞いたことがない。」


「百年も封印されてたんでしょ。いろいろ変わっているかもね。」

「魔族は分からないけど、サリヴァンの奥に魔人国というのがあるらしいよ。」


「魔人国!?そんな国は聞いたことがない。魔族は滅んだのだろうか。」


「サリヴァンの用事が済んだら行ってみようか。」


「いいのか!?感謝する。」


「いいよいいよ。俺も気になるしね。」

「到着したようだ。」



俺はケイプさんがいないか尋ね、会わせてもらえることに。


「お~久しぶりです!灯生さん!」


「お久しぶりです!って言っても3日くらいですが!」

「明日サリヴァンに立つのでご挨拶をと思いまして!」

「あと、買い物を少し!」



「そうでしたか!何をお買い求めで?」


「紅茶の茶葉とミルクはありますか?」


「茶葉はご用意できますが、ミルクですか・・・。今在庫がない状態でして・・・。」


「何かあったんですか?」


「家畜がモンスターに襲われる事案が発生してまして供給が間に合っていないのです。」


「そうでしたか。それじゃ茶葉だけで大丈夫です!」


「ありがとうございます!すぐご用意しますね!」



家畜がモンスターに。村なども襲われているのだろうか。

大丈夫だといいのだが。


「こちらをどうぞ!」


「ありがとうございます!」


「またマトシリカに寄った際は顔を出してくださいね!」


「はい!また来ます!」



俺は買い出しを済ませ、アーロと合流し、宿へと帰った。

そしていつも通り酒場で飲み、アルファスの仲間入りに乾杯した。

アルファスも酒を飲んでいたことには少し驚いた。


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