目が覚めた。
喉が渇く・・・体も硬くて痛い。
いったい、何が合ったんだろう。
頭がふらふらする。
あっあいつだ。
袖を掴む。
あいつは驚いた顔をするが、直ぐに落ち着きを取り戻した。
所で、あいつってこいつの事?・・・。
何だか知っているような、知っていないような。
取り敢えず、私は女のゾンビでこいつは男のゾンビ・・・。
ああっ!。
つまりこいつ・・・。
いえ、彼が私のパートナーつまり旦那って事ね。
うんうん、そうよ。
きっとそうに違いない。
そう一人で考えていると、彼が。
「ガァァ」
声をかけてきた。
きっと彼は私を気遣って大丈夫かいと言ってくれたのね。
なので私も。
「アァァ」
大丈夫よっと返事をした。
すると彼が何処かへ行こうとするので私は袖を掴む。
彼の方は私の手を掴んでくれた。
彼は私を連れて何処かへ向かおうとしているようだ。
私達は二人で歩く暗く湿った洞窟を進む。
ここはきっと二人の住みか、そうマイホームなのね。
しばらく進むと、オオカミが現れたが彼が私を下がらせる。
きっと私を守ってくれるのね、王女を守る騎士のように。
彼がしばらく身構えていると、オオカミ達が彼に一斉に遅いかかってきた。
『ガブッ』
彼は噛まれた。
大変っ大丈夫って言おうとすると、彼は次々とオオカミ達を倒していった。
壁に投げたり、蹴っ飛ばしたり、踏みつけたり・・・。
そして、終わった途端に彼の動きは止まる。
いきなり深緑色の卵の殻に包まれた。
この殻は何っ?。
中で何がどうなっているの、これ割れるのかしら。
何て思っていると、殻が割れ中から手が出てくる。
彼が出てくるのかな?、あれっ?。
彼が出てくるが、腐った体が綺麗になっている。
それに以前より何だか強そうだ。
更に彼は、かすれるような声で一人事を喋っていた。
喋れるようになっている?。
あれっ私の頭の中に何かの声が響く。
これは。
『レベルアップしました、新たなスキル、早歩きを覚えました』
何これ、さっきから?、マークな事ばっかり。
それより早歩きを覚えたってことは・・・。
今までより早く歩いて彼について行く事が出来るって事よね。
っと一人、私がアレコレウンヌン考えていると、ここで彼が私に話しかけてくる。
「やぁ、どうだい、綺麗になっただろう」
えっと、彼は喋れるようになったのね。
でも私まだしゃべれないし、取り敢えず。
「ガァァ」
と応える。
そりゃ私ゾンビだもん。
喋れないに決まってるじゃない。
私も貴方見たいにしゃべれりたいのにぃ・・・。
「うぅんやっぱり会話はできないか、じゃあ俺が話しかけると君がうなずいて応えるってのはどうだい?」
「アァ」
彼の提案した通りに、私はゆっくりと頭を揺らしながら応えると、彼は?。
「うなずいて返事をするのも遅いな、これは困ったな・・・」
うぅっ・・・私だって、貴方と色々な話したいのにぃ・・・凄く残念だわ。
「そうだ」
彼はどうやら、ナイスアイデアを閃いたらしい。
そのアイデアはいったい何だろうかな。
「彼女もレベルを上げればいつかは進化して会話が出来るように」
えっ!あっそうかぁ。
レベル上げかぁ。
彼が緑の幕に包まれたり。
中から腐った体が綺麗になって出て来たり。
急にしゃべれるようになったり・・・。
レベルが上がれば私も彼見たいに体が綺麗になれる。
そして、彼と色々話す事も出来るようになるのね。
よしレベル上げをして進化しよう。私は彼と共にレベル上げという目標を決めた。