2つの神スキルの勇者により、王国は疲弊していた。尤も、魔王も貧乏神スキルの勇者の大活躍で、大混乱している為 驚異は無くなっていた。その面では、願いが叶ったとも言えよう。
(しかし、王国にとっては魔王は、目の上のたんこぶ 驚異を取り除いて貰いたい。)
王国は、力を振り絞り 神に再々度の願いを送った。
「神よ!全てを覆い尽くす程の 神スキルの勇者をお送り願いたい。」
神は呆れながらも、願いを叶えてくれた。
再々度、勇者が召喚された。
勇者の表情は冷たく、王に向かい 神の言葉を代弁した。
「汝らの願いを永遠に、叶えよう!」
王の目の前に、黒い光が通りすぎ その瞬間に世界は、終わった。
「我がスキルは、死神。」勇者の一言だが、聞く人は誰もいなかった。