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第10話 召喚

「オォ 神よ!我らを救いたまえ。魔王の驚異を除く為に、神スキルの勇者をお送り下さい。」

魔王の急激な侵攻で多くの城が落ち、多くの国民の命が、失われた王国は、今存亡危機にに怯えていた。

最後の頼みとして、秘術を用いて勇者の召喚を決めた。


召喚した勇者に向かい、王は

「勇者よ。汝のちからを我に示してくれ。」

勇者は、面倒くさそうな顔して、

「我がスキルは、フクノカミ。王よ!一瞬にして農作物は豊作に。町に平和を与えよう!」と。


人々は、喜び勇者を讃えた。


それからの勇者は、酒を浴びる様に飲み、遊び回った。幾日も!いくにちも!


幾度となく、王は勇者に魔王退治を願ったが、勇者はスキルの力を補充中と言い、遊びまくった。

王国は、勇者の遊興費で傾き始めた。


しばらく我慢をしていた王は、勇者を隣国派遣の名目で、追い払った。

残ったのは、多額の借金と大きなため息だった。

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