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第11話 お歯黒べったり

お歯黒げったりとは

江戸時代後期に出版された竹原春泉斎の画本

「絵本百物語」に描かれた妖怪、怪異。


夕闇迫る町外れや寺社仏閣の境内で

人が道を急いでいると、突然目も鼻もない

顔にお歯黒をつけた口だけの

女があらわれ


大口をあけてケラケラ甲高い声で

笑いかけてくるという。


こんなモノに遭遇すれば

トラウマになること間違いなしだが

体はあまり変化の術がうまくない化け狸や化け狐が化けたため、

このようにかえっておぞましい姿になったのだと言われている。


一方で「絵本百物語」のように

「角隠し」を身につけて描かれることも多く"

結婚前に非業の死を遂げたうら若き女性の

怨霊であるとする説も存在する。

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