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第8話 千疋狼

「千疋狼」とは日本全国に伝わる、

獣の群れの姿をした怪異。


また、それが登場する民話を指し

類話に島根県の「鍛冶屋の婆」といった

昔話が存在する。


夜間、旅人が山道を急いでいると

狼や狐、山猫などの群れに取り囲まれ、


身の危険を感じた旅人が木の上に流れると

獣たちはまるで梯子のように肩車を組み

樹上の旅人に襲いかかった、というもの。


 大抵の場合、あと一歩で旅人にはその牙が届かないため狼たちは自分たちの親玉とも言うべき巨大な化け物を呼び寄せる。


その後、なんとか悪夢の一夜を生きながらえた旅人によって、親玉の化け物が昼間は地元の人間に姿を変え、日常生活を送っており


成り代わられた当の本人は既に食い〇され

骨となって床下に散乱していたことが明らかになる、

というのがこの種の話のパターン。

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