俺はすぐに彼女を抱きしめる。
おわっ??!
どうしたの??
心配そうな彼女に、
俺は、ただ抱きしめつづけた。
1分、2分、3分....
時間だけが、空間を壊した。
それで、どうしたの??
どうしたって??
たばこを吸う自分の中には、十分なんて言葉が出ない程の、欲だけが、たばこで締めつけた。
やっぱり....なんか変。
たばこの薫り....
いつもと違うもん。
いつも奥さんの掃除の後や、
好きなレモングラス薫りをまとって、たばこの薫りが匂ってた。
いつもと、あーくん。怖いし....。
そうかぁ??
うん。
そーれがね....。
アイツ、出てったみたいなんだ。
え?
そんなことより、変なこと
気にしてたんだ?
なんか俺より彼女ってカンジ。
それ....。
やめてくれないかな?
ふたりは目を見つめ合い、来た女の子に
言った。
俺の方が、アイツ。知ってて良いんだ。
そういう権利なんだから。
............いいな?
うん。ごめん。
アイツのこと好きだったの?
ちがうよ!!!
いちいち来る度にムカついてた!!
私のあーくんなのにって!!
ご機嫌におとこは....
寝返りをうつ彼女をまた抱いた。
当たり前ように....。