二人の間で魔法が激しく交錯する。風が吹き荒れ、地面が揺れ、空が暗くなる。オリオンは精一杯の力を振り絞りながら、アルティスに立ち向かう。

「やめろ、アルティス！こんなことを続けて、何が変わるんだ！」オリオンは叫んだ。

アルティスは冷ややかに答えた。「変わらないのはお前だけだ。お前はいつまでも、無力なままだ。」

「俺は無力じゃない！」オリオンは必死で立ち上がる。「お前を救いたかったんだ！一緒に、また平和を取り戻したかったんだ！」

アルティスは冷徹に笑った。「俺を救おうだなんて、お前は本当に愚かだな。」

オリオンの力が尽きかけていた。アルティスの魔法が圧倒的に強く、何度もオリオンを地面に叩きつける。

「お願いだ、アルティス…後悔しないでくれ…」オリオンは息も絶え絶えに言った。

アルティスは一瞬立ち止まるが、やがて無情に冷たく言った。「もう遅いよ、オリオン。お前はここで終わりだ。」