私が、中学一年の頃。
突然、いじめが始まった。
私自身何もしていない。手を出したことも、陰口を言ったことも無かった。ただ、普通に生活をしていただけなのに。
でも、私は皆と違うところがあった。
小学校に入る前から、言葉が喋れなかった。いや、「さしすせそ」や「なにぬねの」を、「しゃしすしぇそ」「なににゅねにょ」と言っていたのが原因で、特別支援学校がある小学校に入学した。
今はもう、普通に喋れるが、その頃は全く言えなかったのを、思い出す。
それに、パニック障害を患っていた。人見知りも極度で、学校に行くときさえも、必ず嘔吐していた。心臓がバクバクと動き、身体が動かなかった。人と接することが何よりも怖かったし、苦痛でしょうがなかった。
それでも、年齢をとっていくと、自然とそれも消えていった。
今も、たまに緊張する場面とかで、冷や汗を流したりはするが、大体何事も無く終わる。
一番酷かった時期が、中学一年の頃だ。
まず、無視から始まった。
最初は、何ともなかったが、段々違和感を覚え始めた。
そして、陰口が始まった。
私が何よりも、陰口が一番嫌いだ。小学生の時もあったが、それよりも酷かったのを、昨日のように思い出す。
辛かった思い出は、音楽の授業だった。
私は元から歌うことが苦手+人見知りだったせいなのか、音楽の授業になると、声が全くでなくなるのだ。
出たとしても小さな声。それを小学校で同じだった子たちが、クスクスと笑って見てきたり、中学で一緒になった子たちに、睨まれたりとするようになった。
───気持ち悪かった。
今となっても、思い出すくらい。
さらに、中学生といえば青春。
クラス全員の女子が、私の好きな人を探し、奪う行為を三年間された。
最初は、疑いもせず「好きな子いる?」と聞かれ、素直に答えた私もバカだったと思ったが、三年間それをされると、精神的につらい。
だから、最後らへんではもう恋をしないと誓った。恋をしたとしても、奪われるだけ。
そう思ったからだ。
これが一年生の頃の、私の話。
まだこの頃は、復讐心はなかったが、いじめが二年になると、エスカレードしていくにつれ、全員殺してやろうかと思った。
これは復讐心か? それとも、殺意なのか?
どちらにせよ、純粋すぎた私の物語は次に進む。