バイバインの貯金箱 (三篇からなる試行的フェーブル)
梶浦ラッと
文芸・その他純文学
2025年03月18日
公開日
1.1万字
完結済
バイバイン――安直な名前の奇妙な物売りは、貯金箱を売っていた。それは、とあるルールによって金が増える貯金箱であった。
偶然か、運命か、バイバインの貯金箱を手にしたそれぞれの三人は、どのような結末を辿るのか。幸せとは何か。色彩のまるで違う三編を通して、あなたは考えることでしょう……。
-前提-
1、もともと一円が入っており、外から入れることは出来ない。
2、中の金は買ってから二十四時間経つごとに倍になる。
3、中の金は貯金箱を壊すことでしか出すことができず、貯金箱から取り出すと増えなくなる。
これが、奇妙な物売り――バイバインの売る貯金箱のルールである。
さて、今日はこの貯金箱を持った人間の顛末をみていくことにしようと思う。