未来先輩が働けるように内線で人事部長と総務部長と秘書課課長を呼び出す。
明日から佐々木 未来さんを僕の第1秘書にします。
条件はコレで!!っとパッドの画面をみせる。さっき数分で作成したものを見せる。
「ですが‥‥‥‥。」っと人事部長が言うが遮り
「社長の許可は得てきます。その間に手続きをお願いします。」っと言い部屋を出る。
社長室に向かい扉をノックする。
「どうぞ。」っと社長秘書の声がする。
「失礼します。」俺の顔を見て父親は驚いている。
「どうした??」
秘書に目をやる。
「外してくれ。」父親が秘書にいう。
「さっき、兄ちゃんの友達の佐々木未来が訪ねてきた。」
「なんだって!」父親は椅子から立ち上がる。
「兄ちゃんの事は何もしらなかった。」
「何もか?」
「あぁー。」
「じゃー何しにきた?」
「兄ちゃんから俺を助けてやってくれ!って連絡があったらしい。」
「れ!稜輝と連絡が取れるのか?」
「いや‥‥‥非通知でかかってきて‥‥取れないらしい。」
「そっかー。」あきらかに落ち込む父親。そんなに落ち込むなら認めてやれよ!!!叫びたくなるのを必死におさえた。
「明日から未来先輩を俺の第1秘書で雇う。」
「何だとー?!」
「未来先輩は兄ちゃんと肩を並べるぐらい優秀だ!知ってるだろう?」
「あぁー。しかし‥‥‥‥」
未来先輩がゲイである事が引っかかるんだろう‥‥‥‥。そんな事を言ってられないって事がわかってるんだろうか??
「今のままだと一橋商事は衰退する。未来先輩の力がいる。」
「‥‥‥‥‥。そうだな。‥‥‥‥‥龍輝、お前は女が好きなんだよな??」
「あぁー。大丈夫だ。」
「よし。分かった。明日からお願いしよう。」
「ありがとうこざいます。 社長。」
頭を下げて部屋を出る。
フフフ。未来先輩以外‥‥‥女も男も好きになった事なんかない。バカな親だな‥‥‥‥。
自分の部屋に戻り「社長の許可は得た。明日から佐々木未来が僕の第1秘書です。」っと部屋にいる全員に宣言する。
「明日は朝イチから会議をします。各部長・課長は全員出席の手配をお願いします」とだけ伝えて‥‥先輩以外の者は部屋から出す。
はぁー。怒涛の数時間だったな数時間前まではこんな事になるなんて考えられなかった。
ふっと思った事を声に出してしまっていた。
「なんで、兄ちゃんはプレゼントに未来先輩を選んでくれたんだろう?」
「そんなの簡単だろ!」
「簡単?わかるの??」
「あぁー」先輩が笑う。
「なんで?」
「知りたい?」
「知りたい。」
「龍輝が俺を好きか‥‥‥‥‥」
「はい??なっなっ何言ってんの?」
「まだ、続きがある。」
「続き?」
「龍輝が俺を好きか、俺が龍輝が好きか‥‥」
「はぁ!!」
「稜輝はそういう事には敏感だから外さない。だから、絶対に、どっちかが好きかーどっちも好きかーだな!」
「しょうもない事を言わなで下さい。」
「照れちゃって‥‥‥‥。まぁ、稜輝がつくってくれた再会を祝ってー飲みに行こう!」
「明日の会議の前までに資料に目を通して下さい。」
「大丈夫!もう頭に入ってる!!」
「だから!行くぞー」っと俺を引っ張る。