レイルが握る共鳴器は形を変えるとバサラが見たことのない武具へと変化した。先端に細かな機械の様なものがついており、指を動かすのすらままならない、そんな印象をバサラは受けた。
だが、だからといってバサラが加減をする事はなく、
レイルはそれを簡単に避けると共鳴器・
防いだと同時、左手の指を動かし、手を振るうとバサラはその攻撃から見えた大きな氣に気づき体を逸らす。手から放たれた糸が一つとなり、鞭の様になると刃の如き鋭さを見せ、部屋の中の黄金を簡単に切り裂いた。
(あの糸も共鳴器、なのか? 糸による防御は
そんなことを考えているとレイルの猛攻は止まらずバサラは
(バサラとか言ったか? コイツ、俺の糸の攻撃を簡単に防いだ。五つある糸での斬撃は不規則であり、細やか故に、ああも簡単に防げないはず。何故だ? 目か、あの目が俺の斬撃を視認させているのか)
互いに相手の動きを見ながら思考する。
バサラとレイルは気付いていないが、彼らの戦い方は似ており、戦いの最中に分析し、相手の弱味を明確に突き詰めるモノであった。
一挙手一投足、全てが互いの癖と弱味を曝け出すことでありながら止まることなく、得物を振るい続けた。
レイルは
攻防一体による応酬の中、その分析を一歩早く終えた者がいた。
レイルは右手の糸を使い、斬撃を放つと次に、彼は距離を詰め、蹴りを放った。
ここまで一度も蹴りなどを使わなかったレイルの行動に一瞬、驚くもバサラは
共鳴器・
糸を強化し、攻撃防御両方を担わせており、糸のみを強化することに絞ることでその能力を跳ね上げさせていた。
そして、蹴りの直前、左手の糸を纏わせており、その一撃は糸の斬撃同様の効力を発揮する。
バサラは砂埃を纏いながら立ち上がるも既に、レイルは動いており、彼の左頬へ拳が振るわれる。
バサラはハスターとの戦闘時、左目を傷つけられており、そこにレイルの一撃を喰らい、この瞬間の間は完全に使い物にならなくなってしまった。
左目からは血が流れ、一度目を開けるも視界は赤く染まっており、紅くボヤけるためにすぐに閉じた。
(やられた、左目が見えない。ぼんやりと、氣を捉えれるかどうか。これ不味いぞ?!)
レイルの分析の結論。
それはバサラの目が持つ特殊な感性であるとし、その強みを潰すために彼から手での攻撃以外のカードをわざとない様に見せかけることで奇襲を仕掛けることした。
その策は完全にハマり、バサラの視界を潰すことを成功すると左側を中心に動き、徹底的にバサラの身体を傷つける。
それでもバサラの傷をつけるものはおらず、邪神ですら彼の破壊を前に、蹂躙してきた。
だが、その彼の命を脅かす存在を前に、
「
レイルの糸はその場にいる人間の動きを把握する様に出来ており、
「
その瞬間、彼の意識が一瞬だけ
そして、その一瞬を、バサラは逃さない。
殺意を極限まで減らし、いつか空くであると確信した隙を