「主らとの
「
「そうだね、あれが火の元の侍って言うのであれば本当に強い戦士だった」
「カラカラカラ! それはそうだが、バサラ殿は
「そんな事ないよ。僕はもう老ぼれ、
そんな会話をしながら、階段を降りて行く。
先ほどの決戦場とは全く違う天井が開かれ、部屋へと到着すると彼らの目の前には巨大な門が立ち塞がった。登りようにも一苦労するかのような巨大な門を前にして、バサラと
「カラカラカラ! これはこれは! 開けられるか?!」
「触れれば攻撃! 進めなければ行き詰まり! カラカラカラ! どうする!? バサラ殿!」
「うーん、今のところ触れるのが引き金で反射が返ってくる感じだね。となると、やる事は一つ、一発で壊す、かな?」
バサラは
門に当たるもびくともせず、ヒビひとつもつかない。そして、その反射としてバサラ目掛けてその対価が支払われる。
瞬間、バサラの体は吹き飛ばされた。
空気の壁が高速で彼のことを押し上げるとあまりの速さに見て反射することは出来ず、空高く宙を舞う。
(空気が途轍もなく強い氣を纏って飛んできた?!)
宙に浮いたバサラは冷静に分析しながらもすぐに地面が近づいていたことに気づくと思わず、声を上げてしまう。
「うわぁぁだぁぁぁぁ!」
受け身を取り、なんとか地面に着地するも自身の一撃以上の一撃が返されることを理解し、ジークフリートが進めなかったのはここであると確信した。
「カラカラカラ! バサラ殿! 大丈夫か?」
「あはは、なんとかね。さて、なんとなく仕様を把握したし、パッパと突破しちゃおう」
「なんと!! どうするのだ?」
「
「承知!」
準備を整え終え、しっかりと自分の背中にいる
ジークフリートよりも弱く、だが、先ほどよりも強く放った一撃に対してそれが引き金となり、空気の壁がバサラの体を押し上げた。
高く宙を舞い、落下するのみであるもの、扉よりも高く飛んでいた。
「
「委細承知!」
一切の躊躇いなくバサラを踏み台に
(この高さからの落下。何が正解だ?! 落ちても死ぬ! 着地しても骨折れる?!)
そんなことを考えているとゴゴゴゴゴと大きな音共に扉が開かれる。
どうしようもないのであればせめて一番痛くない角度で、そう思っていた瞬間、彼の体をお姫様抱っこをして空中でキャッチすると軽やかに着地した。
「ぎ、
「ここまでが作戦なのですよね! バサラ殿!」
「も、もちろんだよ!」
バサラは嘘をついた。
実のところ、