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第5話

今、バーチャル恋愛とは言え、何人かの男性から好意を寄せられているのは素直に嬉しい。

だけどほとんどの男性は指名は私だけじゃなく複数の女性にしてる。


でも、直輝さんは私だけだと思う。

お金だけじゃない不思議な感情が芽生えている。

愛でも、恋でもなく、この気持ちを何ていえば良いのかわからない。


だから直輝さんの多少のわがままは許せる。


「真美子。今日は何してたの?」


「授業中も俺の事を考えてくれてる?」


直輝さんのメールには、エロ要素がほとんどない。


でも、直輝さん以外の男性からのメールは、


「真美子、今日のパンツは何色?」


「真美子は、どこが感じるの?」


日が経つにつれてエロメールになってきた。


ランキングが10位に入る頃には、コスプレ衣装や、ブラ、パンティまで依頼されたら送るようになっていた。

ブラ、パンティだと、5000ポイントになるから。


安いブラやパンティを買ってきて一度だけ履いて送る。

最初はすごく抵抗があったけど、何度も繰り返すうちに抵抗もなくなった。

美緒や、凛、葵、有紗とも、登録男性の悪口を話している。


「博にまたブラ依頼されたよ。

本当、あいつキモい」


「サイテーだね。でも、ポイント高いから我慢しちゃう」


「真美子、直輝さんはエロメールがないなんて楽でいいね」


「直樹さんは私の事を本当の彼女だと思ってるよ。

もし私の個人情報がバレたら、ストーカーされそう」


それぞれの登録男性の個人情報はVLの【恋チャット】に私達5人専用のチャットルームを作って

話している。


VLは私達の会話を確認する事が出来るかもしれない。

でも、チャットルームの話の内容までは監視していないはず、

だからどんどん過激な話もするようになった。


「真美子、他の男とメールしてるんじゃないか?

ランキングが10位って、下着とかを送ったりしてないだろうな?」


メールをする男性が増えた今、直輝さんだけに時間を取る事は出来ない。

直樹さんからのメールは優先して返信しているけど、前ほどのメール数になる事はなくなった。

夜中にくる直輝さんからのメールは、スマホをおやすみモードにして、朝起きてから返信するようになった。


「直輝さんだけだよ。 してないよ。

今は試験前で勉強が大変なの、ごめんね」


直輝さんには悪いけど、今は直樹さんの代わりはいくらでもいる。


私は人気ランキングも、常にBest10位以内に入るようになった。




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