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バーチャルラブ
バーチャルラブ
美愛
ミステリーサスペンス
2025年03月13日
公開日
9,051字
連載中
佐野真美が【VL】アプリに登録したのはただお金が欲しいだけだった。
最初はどんどん指名されてお金が貯まっていくことが嬉しかった。
それなのに、気が付いたらVLの友達が殺されていく。
次は私の番……。


第1話 VL彼女に登録してみた

今、女子の間で人気の【VL】っていうアプリ、知ってる?


今、一番人気の【恋愛アプリ】なの。


VL、分かりやすく言うとバーチャル・ラブの特長は、男性のアプリユーザーが、大勢の登録された女性の写真から、彼女にしたい人を指名する事。


彼女から指名が了承されると、朝は彼女の声でモーニングコールの設定が出来るし、彼女の写真に話しかけると、彼女の声で100通りの返事が返ってくる。課金すれば彼女とメッセージ交換も出来る。


さらに課金すると、彼女の水着姿や、下着姿などのサービスショットが見れるかも。


バーチャル空間とリアルの間の恋人ごっことして男性に大人気のアプリ。


男性の登録料は1万円。そして彼女を指名した時点で指名料がかかる。

そして、その他にも有料のオプションが多数あり。

何より一番の特徴は女の子は18才~24才まで。

虚偽の登録を防ぐため、ここは厳しくチェックしているみたい。


男性が課金したお金の半分はVLの事務局に、そして残りの半分はバーチャル彼女である女の子に振り込まれる。

VLに登録している女性の中には1日3万円以上稼いでる人もいるんだって。


私こと佐野真美は19歳、大学の国文科2年生。

我が家は母子家庭、母は一生懸命働いているけどお金はなかなか貯まらない。

大学の費用は奨学金を借りたよ。


私の将来の夢は母似の恵まれた容姿を武器にモデルになること。

だけど、モデル事務所に所属するのにもお金がかかるし、母は大企業への就職を望んでいて私がモデルになるには大反対。


「お金が全然足りないんだよね」

大学の友人の由美ちゃんに相談したら


「VLアプリの彼女に登録したら?

私はすぐ辞めたけど、真美なら顔もスタイルもいいから稼げるかもね」だって。


家に帰ってから、VLのアプリをインストールしてみた。

怪しげなアプリだけど、登録するだけならタダだし、危険ならすぐに退会したらいいしね。

簡単にお小遣い稼ぎが出来ればラッキーかも。

ある程度お金のめどが立ったらすぐに辞めればいいし。


[VL彼女登録ボタン]をクリックすると、個人情報登録のページが開いた。


個人情報を登録するだけで、5000ポイントがもらえるらしい。

1ポイントは1円に換金出来るから、登録だけで5000円。 すごい!

でも、こんなアプリに登録しているのがバレたらヤバイ。


個人情報が流失する事はないよね?

少し不安は感じるけど、お金が欲しい欲望には勝てず登録ボタンをクリックした。


すると、[写真を撮る]というバナーが現れた。

そして、下の欄には注意書きがある。


「写真を登録することに抵抗のあるお客様へ。

写真は加工する事も、プリクラ並みにできますので安心してください。

全身写真、顔写真、なるべくたくさんの写真を登録して頂くと、彼女に指名される確率が高くなります」


加工が出来るなら、私だとバレないから撮っちゃお。

とりあえず、20枚程の写真を登録した。


次は、声の登録だって。


おはよう。

大好き。

愛してる。

おやすみなさい。

書いてあるすべての文字を音声登録。

一人で声を出していると恥ずかしい。だけどお金の為だから。


その後は、プロフィール登録。

身長に体重、バスト、ヒップのサイズまで。

最近正確に測った事ないのに。

しかたがないから、メジャーを取り出して、バスト、ヒップを測って入力した。


ニックネームは、本名の真美に子をつけて、真美子(真美子)にした。

すべて入力した後、[登録ボタン]をクリック。


「真美子様、登録お疲れ様でした。

真美子様が、彼女に指名されますとVLからメールで連絡させて頂きます。

了承か、拒否。どちらかを選択して、返信下さい。

真美子様が何もしなくても、相手男性は、先程真美子様が登録して頂いた声で、モーニングコールや、簡単な会話を事が出来ます。


真美子様のマイページにあるメールに、相手男性からの要望が届いた場合、真美子様が了承され、実行されますと、ポイントが入る仕組みになっております。

選択権は真美子様にあります。

VLでは、全てのメールを確認しておりますので、ご安心下さい。

では、安全で楽しいVL彼女ライフをお楽しみ下さい」


すぐに完了通知が届いた。

あまりよくわからないけど、とりあえず、誰かが私を指名してくれるまでは、何もしなくてもいいのかな。


夕食の時間にはVLの事はすっかり忘れていた。


お風呂に入り歯磨きを終え、寝る準備が整った後、スマホを見るとVLから10通程のメールがきている。





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