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第3話 レール


鉄鉱石を必死に掘り集め

灼熱に投げ込みそれを溶かす

それは鉄となり新たな形を作る

人間によって決められた形

鉄の2本のレールになる

電車を作りそのレールに乗せるレールは耐える

運転士を雇いそのレールの上の電車に乗せる

レールも電車も耐える

運転士は決められたルートを今日も走る

そこに乗車する人達

レールも電車も運転士もマナーの悪い人や静かに座る善良な人間の

重さに耐える

基礎を作り

未知の道を作り

指揮を作り

客を作り

それは進んでいく

地面に横たわるレールを見るのは 決められた未来だが

地面のレールの上に乗っている今は 現在進行形の人生だ

電車で起こる休息 安心感 不快感 緊張感

その人の生き方はそれらで決まる

貴方はどのポジションに居たいか

僕はどのポジションにいようか

そうやって進む電車のレールは分岐する

貴方の感情が左右する

僕の感情が左右する

そんな紆余曲折した人生を進んでいく

石から始まり人の意思へと繋がる

そんなレールは横に倒され上を見上げる

そんなレールの上の人達は

横を見たり上を見たり下を見たり

レールの先へ電車の進行方向へ目線を送って

決められた未来を見通す

未来と言う結果に変更があるかもしれない

レールが分岐するかもしれない

だから前を見よう

周りを気にする横じゃなく

貴方を忘れる上じゃなく

絶望に暮れる下じゃなく

レールの先で次の未来駅が待ってる


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