夏を越えて秋も色づく
紅色に染まる葉は山を染める
遠くから見ては美しいその景色に目を奪われる
近くから見ては愛らしいその葉に目を奪われる
その葉もやがて終わりを迎える
秋を越えて冬に寒空
紅色の葉は地に落ちる
紅い線を描きながら筆を下ろすように
地面へと落ちる落ちる落ちる
それらは地面を彩る紅い絨毯が広がる
遠くから見ては達観でその広さに目を奪われる
近くから見ては静観でその量に目を奪われる
その葉もやがて始まりを迎える
紅が茶に染まり土へと新しい変貌を告げる
紅を越えて土に栄養
新しい生命へと連鎖する
歳を越えて人も死にゆく
燃える屍は紅く染まり灰となる
遠くから見ては他人で心も痛まない無感情
近くから見ては家族で心を痛める非日常
その人達もやがて終わりを迎える
人が縁を作り新しい生命を告げる
何かが何かと繋がり各々の存在証明となる
枯れ葉を見た人間が互いに干渉する
人間に踏まれた枯れ葉が互いに干渉する
そんな干渉し合った世界が続く限り存在証明を続ける
遠くから見ては幼い戯れ
近くから見ては儚い戯れ
消えると存在を繰り返し縁は繋がる
繰り返した先には生きる物や生きる者が産まれる
紅く染まる様に派手に生きたい
茶を配れる優しさを持って生きたい
灰にまみれても立ち上げる強さで生きたい
僕と枯れ葉は干渉しあう
色づき方も同じ様に干渉しあう
僕と枯れ葉の存在証明がそこにある
僕と枯れ葉は生きる意味を知っている