「は~」
そう…教室のはじっこでため息をついているにはわけがある。
「何でそんなに元気がないんですか!私の相棒でしょ!?」
お前とペアになれと言われたからだよ!と心の中で思いながら彼女を見ないようにもう一度ため息をついた。
俺はこの学校では”落ちこぼれ”として入学した。だからこそ目立ちたくないのに何で学年一目立っている
この学校は独自の制度で、能力値が同じレベルの男女が混合のペアになって活動するというものがあるらしい。
それで能力測定が入学式であったのだが、対人戦で逃げ回った結果、測定不能と判断された。そして、なぜかその戦いの相手とペアを組むことになってしまった。その相手こそ
そしてこのクラスは【Eクラス】…落ちこぼれたちの集まりだ。
ちなみに俺が彼女から全力で逃げた理由は勝てないからである!
「なんで無視するんですか!!あなたのせいでこのクラスになって!私があなたなんかの相棒になったんですよ!」
クラスの中で叫ぶ彼女はもちろん目立っているわけで、クラスのみんなが俺たちに注目しているのはすぐにわかる。
「なったものは仕方ないだろう?頼むから静かにしてくれ。注目されるのは好きじゃない。」
その言葉が聞こえなかったのか、彼女は教卓から1つの依頼を取り俺に見せながら言う。
「ぐぬぬ…なら!この「殺人鬼の拘束」という依頼をこなして手柄を上げて上のクラスに行きますよ!!」
俺は死刑宣告を受けると同時に悟った。
(あ…俺の学院生活終わった…)
と…