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第1話 菜々、最悪の夏休み 8

涙のわけを聞かれたけど、まさか飲みすぎて吐いて涙ぐんだとは言えない。




てきとうにごまかして駅に向かった。





で、一人になってまた吐いて、タクシーで帰ったんだ……






最悪な夏休み。





でも嬉しいことがひとつだけあった!






それはハンカチ貸してくれた人が言ってくれたこと……





『たまに楽しそうにしている私を見掛けると自分も楽しくなる』って…





じゃあ、学校のヤツなんだ。




でも全然、思い出せない。




私にもそんな人いたんだなぁ…





とにかく、あのムカつく男をなんとかしてやりたかった。





浮気されたからふった…




なんてのは私が友達に男を寝取られたことになる。




それも頭にくる。

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