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ゲームセンターにて 2

 あるゲームセンターにて。


「ちょっと先輩、もっと寄ってくださいよ」

「十分寄っているわよ」


 プッシャーゲームの椅子で肩を寄せ合っている涼香りょうか涼音すずね


 涼香の傍らには、空のカップ。反対の涼音の傍らには、メダルが山盛り入ったカップがあった。


 涼音の分を稼ぐと言っていた涼香のメダルは早々に尽きてしまい、結局涼音は自分の百円で替えたメダルで遊んでいた。


「結局あたしが先輩の分を稼いでますね」

「そうね、養われているわ」

「先輩のカップ貸してください」


 涼香は素直にカップを涼音に渡す。涼音はそのカップに半分程のメダルを入れて涼香に返す。


「ありがとう」

「大事に使ってくださいね」


 そしてタイミングを合わせて、二人はメダルを投入していくのだった。

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