2025年2月10日午後、空輸されてきた三毛フサフサを受け取りました。
大人しい性格の子で、初対面の人間に抱き上げられても怒らない。
空港から病院までの道中シーンと静まり返ってました。
病院に着き、キャリーから出して診察台に乗せられてもほとんど抵抗しない子。
洗濯ネットに入れられたり
爪を切られたり
血を抜かれたり
ケツに注射されたり
さぞ災難であったろうと思います。
猫さんは暴れも唸りもせず、されるがままでした。
与那国島の多頭現場にいた猫さん。
FIV(猫免疫不全ウイルス)陽性です。
いつ感染したかは不明ですが、発症はしていない「無症状キャリア期」のようです。
このウイルスはオスなら喧嘩で互いに怪我をして相手の血を浴びてしまった際の感染が最も多く、メスは主に交尾によって感染するといわれています。
三毛さんはメス3歳、子供を生んだりもしているのでそのお相手のオスからFIVをうつされてしまったのでしょう。
オスは去勢手術をすれば、ナワバリや交尾相手を奪い合う喧嘩が減ります。
メスは避妊手術をすれば、交尾による感染を無くせます。
FIV蔓延を阻止するため、オスメス問わず避妊去勢手術をオススメします。
※FIVはネコおよびネコ属に特異的なウイルスであり、犬や人に感染することはありません。
猫エイズの進行
FIVに感染した猫のエイズ進行には以下があり、一定の順序に従って発症していく。
カッコ内はそれが続くとされる期間です。
◆急性期(1か月 ~ 1年)
FIV感染から約4 ~ 8週間後に軽い発熱やリンパ節の腫れが現れる。
この時期に発見できれば抗生物質などで治療できる場合もある。
◆無症状キャリア期(2年 ~ 4年、またはそれ以上)
外見上、健康な状態。
飼い猫や保護猫など完全室内飼いで栄養状態など良ければ、このまま天寿を全うする猫もいる。
◆PGL(持続性全身性リンパ節症)期(1か月 ~ 2か月)
全身のリンパ節が腫れる。外観からでは判別は難しい。
◆エイズ関連症候群(1年、またはそれ以上)
リンパ節の腫れに加え、慢性の口内炎、鼻風邪の症状、皮膚病、下痢、発熱。
軽度の体重減少が見られるようになる。
重篤な症状を示す病気になった状態をエイズと判定している。
◆エイズ(数か月)
激しい削痩、貧血、白血球減少症、免疫不全による悪性腫瘍(がん)、日和見感染症などがおこる。