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第17話 ありがとうが溢れでる

部屋に戻ってすぐにベットに横になる。アラームを設定し忘れて起きたら11時だった。

あ〜。寝すぎた。1時間ぐらいで起きるつもりだったのに‥‥‥。

とりあえず‥‥‥みんなの洗濯しないと!

急いで洗濯場に行くが‥‥‥。ない。ない。

昨日も洗濯してないから大量にあるはずの洗濯物がない。洗濯干し場に行くと〜たくさん干してあった。皆が走り込みから丁度帰ってきた。

「洗濯!」慌てて主語も述語もなく聞くと‥‥‥。

「おにぎりのお礼」ってニコニコして言う。

泣いたらダメってわかっていても泣いてしまう。

「あり‥がとう‥‥。」

「そのかわりにお腹が空いて力がでないからお昼ご飯よろしく!!」

ウフフ泣き笑い。

「了解!」

真央さんに電話して事情を話してもう少し愛梨奈をみてもらう。本当は託児所で預かってくれるんだけど愛梨奈も何か感じ取っていると思い真央さんにお願いした。

お昼はヤンニョムチキンにした。減量組には胸肉で作ったヤンニョムをだした。

あっという間に食べてくれた。この食べっぷりが気持ちが良い!!

丁度‥‥昨日デパートで買ったものを渡す。

才木監督にはネクタイ。

学生達にはタオル!

1人1人顔を思い浮かべ色やガラを選んだ。みんな喜んで早速、首にかけている。

喜んでくれてよかった。みんなの優しさが身にしみる。

「あっ!愛梨奈を迎えに行かないと!今日は洗い物置いといて!洗濯のお礼に私が洗っとく!!先に愛梨奈迎えに行ってきます。」手を振って急いで理事長室に向かう。

理事長室をノックする。

「どうぞ〜。」っと小さい声が聞こえる。

そっと扉をあけると‥‥‥‥

なんと!理事長室にベビーベッドがおいてある??

えっ〜〜。ベビーベッド??びっくりして目をパチクリしてたら〜「あ〜。買ったの。これで毎日でも愛梨奈が来れるね。」

「え!」

「託児所も良いのよ。評判は良いし。でも、時々は私にも面倒見させて。お願い」かわいく手を合わせてお願いするので笑ってしまった。

「愛梨奈も喜びます。でも、仕事優先ですよ〜。」

「わかってますよ〜。私には娘や孫をもつなんて出来ない事って諦めてたからうれしいの。何でもしたいの。」

「真央さん‥‥‥」って抱きつくと背中をポンポンっとされる。

「あっ。愛梨奈は?」

「しー。寝てる。離乳食もたっぷり食べたし〜ここで寝かせてあげた方が良いよ。仕事に戻って!」っと背中を優しく押される。

「困ったら電話してください。ありがとう真央さん。」手を振って部屋を出た。

寮に戻って食器を洗おうって思ってたのに洗ってくれてる。みんなありがとう。

みんなに助けてもらってばっかりだな‥‥‥。

よし!私が出来る事でみんなを手伝いたい。晩御飯は食堂の方が準備してくれるがプラスで特別食を全員たのんでいる。はじめは2、3人だった特別食もそのコ達の身体が順調に仕上がり人数が増えていき今では全員が頼んでいる。

増量したい子・筋肉をつけたい子・減量したい子など1人1人にあったメニューで作りタッパーに入れて冷蔵庫に入れる。1人1人メッセージをつけて。

このメッセージを書く時間が結構好き。

ここに来てみんなに出会えて本当にしあわせ。


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