恐怖をまぎらわせようと‥‥‥将太がいつもの3倍ぐらい話してくれる。ご飯が食べ終わる頃‥‥携帯がなる。
「隆くんだ。」将太くんが頷く。
「もしもし?」
「時間かかってごめん。財産分与の事で‥‥‥って周平を呼び出して今、事務所にいるから。あと念の為に相手の女性も慰謝料の事で呼び出して事務所にいる。」
「わかった。ありがとう。」
将太くんの電話がなり、取ると指でOKっとする。真央さんが到着したんだ!
「リサちゃんは電車で帰るの?もう遅いよ。」
「真央さんが車で迎えに来てくれてて今お店に着いたみたい。今から奈良に帰るね。」
「うん。気をつけてね。1時間ぐらいは事務所で足止めするから大丈夫だよ。」
「うん。ありがとう。藤川さんにもよろしく伝えてね!」
「うん。じゃ〜また、連絡する。」
真央さんが部屋に入ってきた。真央さんを見ると安心したのか我慢してた涙がドバーっと出てきた。
「大丈夫、大丈夫。恐かったね。もう大丈夫。お家に帰ろう!」っと優しく抱きしめて背中んポンポンしてくれる。
「いま‥‥元旦那と相手の女性は弁護士事務所にいて1時間ぐらい足止めしてくれるって」泣きながら伝える。
「わかった。はやく帰ろう。愛梨奈は私が抱くから後の荷物をもって!」
「うん。」荷物を持とうとしたが全部、将太くんが持ってくれた。
車も私が安心するように‥‥運転手さんがいて2列目に将太くんと愛梨奈。この車はよく乗せてもらうからはじめから2列目にチャイルドシートがついてる。3列目に私と真央さん。
「将太くん?いいの?愛梨奈の隣で!」
「はい。理事長の隣のほうが落ち着くでしょ!それに愛梨奈と仲良しだし〜」
「ありがとう。」真央さんが膝をポンポンっとしてくれる。お母さんがいたらこんかカンジかな??
「そういえば!!羽野くん!グッドタイミングだったね。羽野くんがいなかったらと思うと恐い」真央さんが身震いする。
「私も思った。危なかったよ。」将太を見る。
「あ〜。まだ帰ってなかったら一緒に帰ろうと思って電話してる時に‥‥見つけた。」照れくさそうにいう。
「そっか〜ありがとう。本当にりさと愛梨奈の恩人よ。」真央さんが手を合わせて言う。
「今回は運がよかったけど‥‥‥何か対策がいると思うっす。」
「そうよね〜。とりあえず落ち着くまで1人で大阪に行かないでね。私が付いていくから!」
「うん。ありがとう。ちょっとの間、大阪に行きたくない。トラウマ!!」
「外に出る時は防犯ブザー持ってください。奈良でも!」
「あぁ〜いいわね。すぐに準備するから明日から持ち歩いて!」
「うん。ありがとうございます。将太くんもありがとう。」