目次
ブックマーク
応援する
5
コメント
シェア
通報

第12話 青春??

引っ越しの片付けを終えて‥‥‥愛梨奈と一緒に道場に行く。働くのは来週からと言われていたが、少しでも早く顔と名前を覚えたい。

今は羽野将太君しか覚えてない〜〜。早く覚えたいな〜。

緑が多い大学で散歩するのも楽しいな〜。

道場に行ったあとで真央さんに会いに大学にも行ってみよう。

「愛梨奈!ばぁー!」才木監督が声をかけてくれる。

「お疲れ様です。」

「オツカレ〜!どうした??」

「あっ。少しでも早く顔と名前を覚えたくて‥‥‥。気が散りますか??」

「いいや。大丈夫。でも、肩の力抜いて楽にな!」

「ありがとうございます。」

バーン・バーンと畳に倒れる音が響く。

めっちゃ汗だな。水分補給は大事だなー。

柔道とスポーツ栄養の本を買いに行きたいな〜。

本屋さんってあるのかな?聞いてみよう。

「休憩!」っと声がかかると学生が集まってくる。

「何歳?」

「31歳です。おばさんでごめんなさい。」

「全然。見えない。」「かわいい」

はぁ〜なんて良いコ達なんだろう!!!

「イヤイヤ。ありがとう。飴あげる!」ハハハハハハハハハハハハ。

皆、良いコ達っぽくてよかった。

「よかったら、名前を教えて欲しい。」

「オレ‥‥坂本ケンシロウ1回生です。」

「坂本くん。ありがとう。」

「自分は瀬戸祐希です。」

「瀬戸くんありがとう。」‥‥‥。10人の名前を聞いた。よしっ!!覚える。

「あっ。本屋さん近くにある?」

「「あります。一緒に行きましょう。」」

「練習は?終わり?」

「終わりじゃないよね??自分、終わりなんで行きます。」

「羽野くん。ありがとう」

「えぇー俺も行きたい。」「自分も行きます。」

「えぇーえぇー。そんなについて行ってくれるの??ありがとう。柔道の事を勉強しようと思ってるの。良い本を探して!」

「「「はい」」」心強い。

結局‥‥羽野くんと坂本くんと瀬戸くんがついて行ってくれる事になった。おかげで無事に本を購入できた。

帰りにみんなでコーヒーショップに寄って休憩する。

甘いものを注文する3人に聞く。

「甘いもの食べて大丈夫?才木監督に怒られない?」

「試合がないので今は大丈夫っす」羽野くんが答えてくれる。

「そっかー。ずっと減量してるわけじゃないんだね‥‥。」

色々きいたりきかれたりしてたら時間はすぐに過ぎて‥‥‥。

「練習再開だな‥‥」

「帰るか〜。」

道場に帰ってくると3人はすぐに練習に戻った。

汗を袖口で拭って‥‥‥みんな輝いてるな‥‥‥。

すごいな。

私って、こんなに何かにかけた事はなかったな‥‥。何となくで大学に行って‥‥就職したけど妊娠した時にアッサリ辞めた。何かにのめり込みたいな〜。何かをみつけてみたい。


理事長室の前でノックする

「はぁ〜い。」

「リサです。」

「りさ?入って!」

「はい。」

「どうしたの?」

「散歩がてら真央さんに会いにきた。」

「えぇー。うれしい。えりな〜〜。」

真央さんは愛梨奈を抱く。

「毎日かわいいね。どう?寝れた?」

「私も愛梨奈もぐっすりです。」

「よかった。何かいるものあったら言ってね。」

「ありがとう。さっき本屋に行ってきたんですけど‥‥‥羽野くんと坂本くんと瀬戸くんがついて行ってくれました。」

「すごい。3人とも日本代表よ!」

「すごい!!3人とも??」

「日本代表の合宿地にも選ばれるから〜これからたくさん日本代表に会えるよ。」

「そうなんだー。ますます勉強しないと!」

「勉強??」

「うん。柔道もスポーツ栄養もわからないから勉強しようと本を買ってきまさした。」

「そっか〜。ムリだけはしないでね!!」

「はい。」

「えりな保育園どうするの?」

「はい。あした、申し込みしてきます。」

「3歳まではうちの託児所をつかわない??」

「いいんですか?」

「もちろん。私が暇な時はここで私がみるから!」

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?