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第10話 前に進む

離婚の条件の確認が終わり、マリの家に帰ろうと思っているとマリにメッセージが入る。

「海も愛梨奈ちゃんもお利口さんだからランチしておいで!!」やって〜。

「えぇー!!いいのかな??」

「いいんだよ!」

「ありがたい!!」

昨日は地獄かと思ったけど〜今日はスッキリ!!

ゆっくりランチまで食べれる。うれしい!!


「ここにする?」マリが指をさす。

「うん。いいカンジ。愛梨奈がいたら入れない所!!」

「うん。うん。入ろう!!」

「うん。」


注文が終わって‥‥‥携帯の画面をマリに見せる。

「うー。どうした?」「寮母??」「奈良?」

「うん。むかーし両親がいた頃に住んでた所なんだ。偶然なんだけど‥‥‥。」

「住み込みを、探してたら見つけた。」

「そうなんだー。ちょっと遠いね。今までみたいに会えないね。」

「うん。さみしいし不安。でも、ここにいたら周平と彼女に会う可能性は高いでしょ?」

「うん。でも!!」

「うん。言いたい事はわかるよ。偶然でも会いたくない。悔しいけど私が離れるしかない。」

「‥‥。うん。そうだね。めっちゃ遊びに行く。たまにはリサも来てね。会わないようにアイツの行動を把握するから!」

「ふふふ。アイツになってるよ!」

「アイツで十分だよ。」確かに‥‥‥。

2人で笑う。

「ってか、まだ受かってもないし応募もしてないけど‥‥‥。」

「応募もまだか〜!」(笑)

「応募はしてみる。」

「うん。」



「美味しかった!隆がよく面倒をみてくれるけど、気になるし〜こんなにゆっくりご飯を食べたのは久々!!」

「ほんとに〜ママとエリちゃんに感謝だね。お土産を買って帰ろう!!あっ!アイツも面倒をよくみてくれてると思ったけど良いところだけなんだよね。機嫌の良い所だけ!隆くんみたいに先に起きてお世話してくれるなんて考えられないな〜。って」

「よく考えたら大学の時から良いとこ取りみたいなとこあったよね?アイツ」

「ふふふ。そうかも。ずるいんだよアイツ!」

「「アイツサイアク。」」ハハハハハハ2人で声を出して笑った。 


もう、周平とは会いたくない。会わないように引っ越し出来ないかな??隆くんに相談してみよ〜!!


「あっ!!応募の電話して良い?」

「もちろん。」

電話で全ての事情を話すと理事長と相談して連絡をくれる事に樹った。そうだよね。3ヶ月の子がいる人を住み込みで雇うのは躊躇するよね。だめかな??

バシッ!マリが背中を叩く。

「ダメもとだし〜。また、いいのも出てくるよ。とりあえず連絡をまとう!うちはいつまでもいてくれて良いからね〜。」

「うん。ありがとう。心強い!!」

その日の夕方に電話がなる。

「はい。荒木です。」

「空地大学の空地です。」

えっ〜〜空地‥‥‥!!理事長??

「はい。」

「ふふふ。久しぶり。」

「えっ!」

「覚えてないかな??リカと親友の空地真央です。」

リカは私のお母さんだけど‥‥‥。ぼんやり小さい時に大きなお家に遊びに行っていた記憶がよみがえる。

「あっ!あっ!白い犬のメメちゃんがいた??」

「そう。そう。思い出してくれたのうれしい。メメちゃんは亡くなってしまったけど‥‥‥リカがお世話してくれてるわ。」

「そうですね。お母さん犬が大好きだから。」

「そうね。かわりにリサちゃんと愛梨奈ちゃんのお手伝いをさせて!」

「いんですか??」

「もちろん。大歓迎よ。寮じゃなくてうちに来て。」

「ありがとうございます。でも、私やってみたいんです。挑戦してみたいです。」

「ふふふ。リカっぽいね。うん。わかった。でも、ムリしないですぐに頼ってね。」

「ありがとうございます。」

「すぐに迎えに行けるよ!今は家?」

「いいえ。家はすぐに出ました。友達の家にお邪魔してます。」

「そっか〜。よかった。あなたに頼れる所があって。辛かったね。」

「‥‥はい。‥‥グス」スン‥‥‥。

「いつでも、迎えに行くから電話してね。待ってるね。」

「はい。お願いします。」


「マリ〜〜。たいへーん。」

「どうしたん?」

「仕事きまったよ。」

「お〜よかったね。面接なしで?う〜ん。あやしくない?」

「大丈夫!!理事長が母の友人だった。私も昔会ってたよ!」

「えぇーすごい。こころ強いね。良かったね。」

「うん。迎えに来てくれるって。」

「そっか〜さみしいからもう少しうちにいてね。」

「うん。荷物をまとめにいかないと‥‥‥。周平に会わずに出来ないかな?ムリか〜。」

「出来るようしてもらお!そのための隆よ!」

「ありがとう。でもそのためだけじゃないよ!!」







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