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第15話 「開始」と「芽生え」

仕事終わり‥‥‥駐車場まで急ぐ。駐車場で陸を見つけてほっとした。今日は陸がいた。良かった。

う〜〜ん。「良かった。」???


「陸!お疲れ!」

「おー。乗って。」

「陸?今日も会社に戻るの?」

「あ〜。今週は忙しい。そんな事を聞くなんか珍しいな。なんか用か?」

「ううん。久々にいつもの料亭のご飯が食べたくなってつきあってほしかった。」

「土曜日から暇だけど?土曜日に、どっかに出かけて帰りにメシに行くか?」

「行く!」

「どこに出かける?水族館?ネズミーランド?」

「急に元気だな。」陸が笑う。

「ネズミーランドに決定!楽しみだな〜。約束たからね!」

「あぁ〜。そのかわり、それまでは俺も大和も忙しいから、大人しくしといてね。お嬢様。」っと笑う。

「何?」

「忙しくてそばにいれないから、絶対に大人しくする。会社と家以外いかない。わかった。」

「よく分からないけど。わかった。」

「誰ともご飯にも行くなよ。昼も食堂にいけよ。」

「わかった。そのかわりに土曜日は絶対だよ。」

「わかった。」

ふふふ。

「なに?」

「陸。人ごみ嫌いたがらネズミランド行ったことないじゃん。はじめて陸と行ける。うれしい。」

「はぁー。着いたよ。すぐにマンション入って。インターホン鳴っても出るなよ!」

「わかった。ありがとう。頑張ってね。」

「おぉー。」


土曜日の約束ができたって事は‥‥‥堀田とはまだ約束してなかったんだなー。よかった。

すげー喜んでたな。フッと笑う。

よし!やるか〜。


20時をまわり社員が少なくなった頃に偶然を装い、堀田の目の前で隣のパソコンでIDとパスワードを入れた。しかもわかりやすいやつ。

IDはmisuzu0510 パスワードは0510misuzu

0510はみすずの誕生日。こんなわかりやすいIDとパスワードはありえないけど。堀田は策にはまったと思う。とりあえず金曜日まで監視だな‥‥‥。


部屋で大和と2人で待機する。堀田の退社を確認してマンションに帰る。


ネクタイを外しながら、はぁ〜。ため息をつく。あと2日か〜。堀田は、まだみすずを巻き込めていない気がする。土曜日の約束もしてなさそうだし‥‥。だったらみすずは、昨日の夜になぜ泣いたんだ?

みすずの言う通りにただアレルギーか??首を傾げて〜わからん。みすずの事は土曜日まではおいておこう。よしっ。風呂に入ろう。


木曜日も変わりなく過ぎていった。

金曜日の朝。同時に玄関があく。

「おはよ〜。陸」

「はよ〜。朝からご機嫌やね?」

「りくぅ〜。明日だね。」

「うん。遠足前の子供か?」っと笑う。

陸‥‥‥ネズミーランドが楽しみなんじゃない。陸と休みに1日おれる事が楽しみなんだよ。

陸は気づいてないよね?私も2日前に気付いたよ。

たぶんこれは‥‥‥好きってこと。

家族としてではなく、1人の男性として好きなんだ〜。

会社のエレベーターでわかれて、それぞれ自分の階で降りる。


執務室を開けると大和がいた。

「早すぎだろ。」

「おぉー。落ち着かない。」

「俺も。定時後すぐにはじめないと思うから先にみすずを家に送るわ。」

「あぁ〜。今日、仕事が手につかん。」

「専務、仕事は山積みです。」っと笑いながら書類の山をポンポンとたたく。

今日は1日‥‥書類の山を片付けた。


定時になり駐車場でみすずを待つ。バタバタと足音が聞こえ自然とニヤつく。

「陸!」

片手をあげ車に乗りみすずを待つ。みすずが車にのり車を走らせる。

「陸!今日は急いでる?」

「いや〜。」気が焦ってるのか?普段通りにしてるはずなのにな〜。みすずにはわかるんだな。

「そう。忙しい時は歩くよ。言ってね。」

「あぁ〜。大丈夫。」

「あっ!」

「どうした?」

「‥‥‥。べつに。」それっきり、みすずは話さなくなった。

駅から会社の方向に向かって歩くあの女性をみつけた。陸と料亭に入った女性。陸と会うのかな?だから、陸は急いでる?

マンションに着いた。

「みすず?体調悪い?」っとみすずのおでこに手を当てる。

「熱はないね。明日のために早く寝ろよ。」っというと‥‥‥

「りく‥‥。」っと陸の腕を掴む。

「大丈夫。ありがとう。明日、楽しみ〜。」

っと車を降りていく。


みすずも気になるが、まずは堀田‥‥‥。

会社につき大和と合流する。










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