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第10話 狙いは‥‥‥

陸は足早に自分の執務室に入ると‥‥‥。

2年前に社長と一緒にやった案件の資料を読み返す。やっぱりか‥‥‥。くそっ!なんで気づかなかったのか‥‥‥‥‥。

2年前に、取引会社の不正がわかり契約解除をした。その会社は広島にある堀田製作所。堀田製作所はうちの契約解除後、半年で倒産。長男がおりその名が【堀田 直哉】とある。

2年前の契約解除は不正絡みなので致し方ない事で恨みを買うようなものではないと‥‥忘れしまっていた。

堀田は、みすずにちかづきかたが何かあると、すでに調査会社には依頼していた。調査会社からは、ライバル会社の普通の営業の岡田 さちとの仲を疑う調査報告が上がっていた。ただ、2人で食事に行くとこしか確認できず後少しだと思っていたが‥‥‥。

みすずを騙し二股をさそ貢がせるのが狙いと思っていたが‥‥‥。狙いが違うのか??

ライバル会社だが、相手が役員レベルではない。

狙いは、会社かみすずか‥‥‥それとも両方か?


まず、大和の出勤した所を捕まえて社長室に連れ行く。

2人に事情を話す。

無言が続く中、社長が口をひらく。あの契約解除は「正当なものだ。自信をもって言える。ただ、逆恨みは考えられる。」

「大和が動くと目立つ。陸、その岡田 さちに近づけるか??」

「はい。やってみるよ。」

「みすずには、何も言うな。堀田の親の会社がうちの会社のせいで倒産したと思うだろう。そしたら、また暴走する。」

「「ハァ〜。わかってます。」」

大和と陸は社長室を出る。

「どうやって近づく?」

「ベタに待ち伏せして携帯でも落とす??」

ハハハ(笑)

「まず、調査会社に依頼して素性を調べてみる。」

「おー。うちのおバカ姉はどんなかんじ??」

「あ〜おバカは、後少しで堀田に落ちそう。」

「ハハハハハハ。おバカすぎる。」

「純粋で透明なんだって」

「透明って意味わかんね〜。」

「わかんなくていいよ。」

「陸、会社もみすずも頼むよ。」

「おぉー。」

「ついでに俺もね。」

「いやだ!」

さぁ〜ってどうするかな‥‥‥。

内線がなる

「佐藤建設の岡田さんって方からお電話です。」

どういう事だ?もちろん面識はない。仕事の話にしても‥‥立場が違いすぎる。向こうも動いてきたか?気づいた事にバレたか?


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