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第9話 今度こそ

堀田さんにメッセージをいれてソファーにダイブする。ハァ〜楽しかったな。話も楽しかったし〜じかんが早くすぎた。広島焼きも美味しかった。お友達のお店。お礼なのにお会計もいつの間にか終わっていた。類の事を思いだす。

いつも話は類が頑張った話ばっかりだった。あ〜でも好きたからいつも【すごい。頑張ったね。】って思ってたね。むしろこき使う上司にムカついてた。

ハハハ(笑)全然‥‥気づかなかった。ちょっと周りをみれば‥‥仕事が出来ないなんて分かったのに。

類の友達に紹介された事もない。ジュース1本買ってもらった事なかったな‥‥。

堀田さんは全然全然違う。大丈夫。きっと大丈夫。ぅ゙〜ん。わからない。経験値1ではな‥‥‥。

堀田さんって仕事はどうなんだろう?

大丈夫だと思うけど‥‥‥。明日!陸に聞いてみよう!!

玄関を開けると〜隣の部屋の玄関が開く。

「おはよ〜。」

「おはよ。」

2人で無言でエレベーターに乗る。陸の車に乗る。

「もうさ〜歩いて行くのは諦めたんだよな?」

「うん。嫌だけど陸の言う通りだから〜。」

「そう。だったらもう少しゆっくり出よう?早いよ!!」

「フフッ。陸はあいかわらず朝が弱いんだね。」

私のために早起きしてくれてるんだなー。そしてきっと、私が玄関を開けるまで5分ぐらいは玄関前で待機してるな。フフッ。ありがとう。

「そうだよ!!」

「わかった。30分ぐらい遅らせようか?」

「いや〜40分ぐらいはおくらせられる!」

「ヴ〜じゃ35分遅らせよう。あと‥‥陸がまだなら待つから玄関で待機しなくていいよ〜」ちょっとニヤつく。

「待機してねーし。」

「堀田さんって仕事の評判もいい?」

「【も】ってなに?他に何の評判がよいわけ?」

「評判はわからないけど人して感じが良い。」

「ふ〜ん。」

「仕事は‥‥‥普通。」

「ふつう??」

「出来なくてクレームがくるとかはない。かといって‥‥‥仕事が出来るわけではない。新規契約を取ってきたとかはない。だから普通。」

「ふつう‥‥‥。そっか‥‥‥。」

「あっ!!堀田さんって広島出身なんだって。昨日、お友達がやってる広島焼き屋さんに連れて行ってもらった。美味しかったから陸も今度いこう。」

「おぉー。広島かー。入社したての時に社長のお供で行ったな。」

「そうなんだー。私、行った事ないんだよねー。原爆ドーム行った?」

「仕事しかしてない。結構‥‥‥ハードな案件だったし。」

「そっか〜。行ってみたいなー。」

広島に一緒に行こうとは誘わないんだな‥‥‥。あっ!!まてよ。何か聞いた事ある名前だと思ったんだよ。広島の堀田‥‥‥。偶然か‥‥。




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