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第7話 恋か‥‥‥‥‥‥‥罠か‥‥‥‥‥‥‥。

あの会議室から1週間。

類との離婚が成立して類はマンションから出て行った。けど私はあのマンションには戻らず陸と同じマンションの1室を購入してそこで新生活をスタートさせた。

ほんとは陸とは違うマンションが良かったけど〜両親と弟の大和の凄まじい圧で同じマンションにした。このマンションは弟の大和もいるので〜安心なんだろうな〜。

玄関を出ると陸も出てきた。ストーカーかよ。

「おはよ〜。またいっしょのタイミング。」

「おはよ。車に乗って。」

「え〜会社まで歩いて行けるよ??20分ぐらい?」

「その20分を1人にしただけで〜変な男を連れてこられたら迷惑だから。」

あ゙〜。

「何も言えません。すいません。乗らせて頂きます。」

「わかればいい。いくぞ!!」


会社の席につくと

「おはよ。」っと堀田さんが近づいてくる。

「おはようございます。」

「落ち着いた?」

「はい。色々ありがとうございました。お詫びに今日とかご飯どうですか??」

「おー。行こう。でもお詫びじゃなくてお礼な!!」

「えっ!はい。」

「行きたい店があるから俺が予約して良い??」

「あっ。はい。お願いします。」

「良い所だからお金の準備よろしく。」っとニカッと笑う。

「あっ。はい。もちろんです。」

「ふっ。ジョーダンだよ。」っと頭をポンっとして自分の席に行ってしまった。

なんだー!!ビックリした!頭ポンって〜!

はぁ〜。心臓がドキってした。

ハァ〜やばっ。深呼吸して落ち着かせる。

視線を感じて振り向くと腕組をしながら大和と陸が険しい顔で見ていた。

【なに?】っと口パクでいう。

2人でコソコソ言って部屋を出て行った。

なんだろう??っと首を傾げて仕事に取りかかる。



【こないだのお礼を兼ねて堀田さんと食事にいきます。】お昼休みに陸にメッセージを送る。


【どこに?】

【堀田さんが行きたい店があるって。】

【聞け!】

【やだ。】

【ばか。】

ばかってムカつく!!お弁当食べよう〜。


仕事が終わりロビーで待ってると

「ごめん。待たせたね。近いから歩いてでもよい?」

「もちろんです。何系のご飯ですか?」

「うまい系」

「うまい系つて。フフッ」

「めちゃウマです。」

「堀田さんって関西出身ですか?」

「惜しい。広島。」

「広島か〜。行ったことないです。」

「一緒に行こうよ!」

「えっ!!‥‥‥‥。」

「ついた。ここ!」

「お好み焼き屋さん?」外観がレンガ造りでオシャレでお好み焼き屋さんには見えないけど〜お好み焼きって書いてある。

「広島焼きね。友達の店なんだ。入って〜。」

「いらっしゃい。なんだー直哉か。」

「イヤイヤ!!客だから!」

「偉いかわいい子を連れてるね〜。」

「おい!仕事の後輩。」

「有川みすずです。」

「有川って‥‥‥‥‥。」

「あっ!父の会社です。」

「まぢかー。お嬢様の口に合うかな?」

「お好み焼きすきです。」

【広島焼き!】2人の声が揃う。

「広島焼きですね〜。ハハハ。」

「個室かりる!行こう!」っと慣れたかんじで堀田さんに個室に案内される。

「中学・高校と同じなんだー。頭はよくなかったけど、メシは最高にウマイから!」

「美味しい!こんなお好み焼き食べた事ない。」

「うん。広島焼きだから!」

「他のも全部美味しい。」

「よかった〜。庶民的すぎて、怒って帰ったらどうしようかと、ちょっとドキドキしたんだよ。」

「えーー。怒りませんよ。」

「1番好きな店に連れてこれてよかったよ。」

「えっ。」それってどういう意味だろう‥‥‥。

経験値が低すぎてわからない。

「ソロソロ帰るか〜。送るよ。家はどっち方面?」

送ってもらうのはまずい。陸か大和に鉢合わせしたら面倒くさいことになる。

「あっ〜。大丈夫ですタクシーで帰ります。」

「そう?じゃ〜タクシー呼んでもらうわ。待ってて」


「すぐにタクシー来るって出ようか??」

「はい。ありがとうございます。お会計をしたいんですが‥‥‥。」

「あっ。終わったわ。」

「えっ。いやいやお礼だから〜。」

「また、お礼して!」

「え〜!!」

「あっ!タクシー来た。気をつけて帰れよ。家に着いたら連絡して。心配だから。」

「はい。ありがとうございました。おやすみなさい。」

「おやすみ〜。」

タクシーのドアが閉まり‥‥手を振る。

久々にすごく楽しかったな‥‥‥。堀田さんって話も面白いくて‥‥‥時間があっという間に過ぎていった。

マンションのエレベーターを降りると家の前に陸が立ってた。

「遅い!!」

「まだ、9時だよ。全然‥‥遅くない。今時、高校生でも9時は早いよ。」

「遅い。何もなかった?」

「何もって?美味しい広島焼き食べただけ。」

「広島焼き?食べたことないかも‥‥‥」

「でしょ。今度、一緒に行こう?」

「行くか!!もう入れよ!」

部屋に押される。

「おやすみ〜」っと手をあげて隣の陸の部屋に入ってく。

「おやすみ。」

あっ堀田さんにメッセージ送らないと。









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