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第6話 終わる

「話とか手間とか何のことですか?」藍がニッコリ微笑んでいう。

はぁ〜。陸が面倒くさそうにため息をつく。

「とりあえず座ろう。」みすずがリビングのソファーに誘導しようとしたが

「こっちの方が話やすい。」っと陸がダイニングテーブルに誘導する。

類が座り隣の席を指さし

「みすず座って」って言うが‥‥‥足が動かない。

類のまえに陸が座り隣の椅子を引いて

「みすず。」っと呼ばれる。陸の隣に座る。

藍が類の隣に座る。

「もしかして、昨日の写真の話?」っと明るい口調で藍が言う。

「アレはみすずをビックリさせようとしたイタズラよ。」悪ぶれる事もなく藍が言う。

「そうなんだよ。やり過ぎ!って言ったんだけど藍がやめなくてさ〜。イタズラの度が過ぎてた。ごめん。」っと頭を下げる類‥‥‥。

「イタズラ?」って小さく呟くと「そんなわけないだろう。」っと陸に睨まれる。そうだよね。そんな事ない。まるめこまれるところだったあぶなかった。

「イタズラ?」陸を2人を交互に見る。

「そうだ。」「そうなの。え〜。やだぁ森下君も見るならもう少し胸を出せばよかった」って笑う。

「気持ち悪」って陸が言う。

「イタズラであくまでも、男女の関係ではない?」

「当たり前だ。」「類になんか興味ない。いらない。」

「ふーん。コレはなんですか?」っと陸がテーブルの上に写真をバサッと置く。

2人がホテルに入るところ。車の中でキスをしているところ。たくさんあった‥‥‥2人は写真を凄い勢いで取り破っていく。

「バカなんですか?データーが絶対にあるだろう!」

写真の中に類と付き合う前の日付もあった。付き合う時から2人に騙されていいようにつかわれたんだなー。っと思うとまた、涙がこみ上げてきた。

陸が私の前に身を乗り出し2人を睨む。私の涙を2人に見せないようにしてくれている。泣かない。っと気合を入れる。陸を横に押して類を見て

「離婚してください。」っと言う。類は床に座り込み「ごめん。お願い。」って何度も言う。お願いって何のお願い??

「ムリ。今すぐコレを書いてください。」っと離婚届けを類の目の前にだす。

「あなた達が現れた時からあやしいと思って調査会社を入れてるんだよ。早くかけ。」

「2人でみすずの金目当てだろ??イチャモンつけて離婚して慰謝料か財産分与でも狙ってたんだろ?」

「‥‥‥。」

「心配しなくても、慰謝料は2人に請求するから。家も1週間以内に出ていけ。わかったな?」

「‥‥‥。」

「あっ!有川も明日から名乗るな。ちゃんと旧姓に戻せよ。」

「‥‥‥。」

「2度とみすずの前に現れるな。後は弁護士の先生から連絡いくから。」

「そんな‥‥‥」っと藍が泣き出す。

「仕事は辞めれません。」っと類が言うと、すぐに泣き止み藍が「そうよ。仕事はやめないから。」

「ふっ。社内規定を見たことある??社内不倫は規定違反で懲戒解雇です。明日から来なく良いから。私物は郵送で送ります。あっ家ないですかね?実家に送っておきます。」

「いや〜。せめて引き継ぎが終わるまでいさせてくれ。」

「そう。そう。」

「引き継ぎするような仕事してないでしょ?2人とも必要ないです。」

「陸!他のみんなに迷惑かかったら心苦しい。引き継ぎはいるよ。」みすずが陸を見上げる。

チェッと陸は舌打ちする。

「分かった。引き継ぎがいらない事を証明する。あし、9時に会議室に来て下さい。」

類が書いた離婚届けを書き漏れがないか確認したらスーツのポケットにしまい

「みすず、帰るよ。」っと2人に何も言わせずマンションを出た。

「はぁ〜終わった。1人だったら離婚出来てなかったよ。陸ありがとう。」

頭をゴシゴシ撫ぜながら

「今日からアイツが出て行ってクリーニング入れるまで俺の部屋ね!」

「イヤイヤ堀田さんがとってくれたホテルがあるから」

チェッと舌打ちをして「次は堀田かー。」

陸が何か言ってたけど聞こえなかった。

「なに??」

「何でもない。ホテルはダメ。俺のマンション。部屋は余ってるから使え!」

「陸は彼女いないの?怒られない?」

「いない」

「そっか〜じゃ〜甘えよう。」

「うん。」陸が笑う。

「あっ!!」

「何?ビックリした?」

「せっかく、家に戻ったのに服も財布もまた忘れてきたー。あーー。」

「服ぐらい買ってやる。」

「大丈夫!携帯で払えるんだよ。陸、知らないの?」

「知ってるし。大和は知らないかもな!」っと笑う

「服は俺が選んで俺が払う。」

「え〜え〜悪いよ。」

「いいから。」

服やらカバンやら靴やらいっぱい買ってもらって陸のマンションに行く。

「おじゃましまーす。」っと言ってあがる。

陸らしい黒を基調とした部屋。

フフッ。

「なに?」

「いつ来ても陸らしい部屋。」

「ハァっ?こっちの部屋使って。シーツはかえてあるから!」買った荷物をクローゼットに片付けながら陸が言う。

「何から何までありがとう。」

みすずの携帯がなる。あっ。堀田さん。

「ちょっと出て」っと陸を押して部屋から出す。

「はい。有川です。」

「お疲れ様。昨日のホテルに行ったらチェックアウトしたって言われた。大丈夫??」

「あっ!あ〜あ〜。大丈夫です。夫とは明日、離婚します。家は‥‥‥えっと‥‥‥夫が出ていくまでは弟の部屋に行くことになりました。昨日はありがとうございました。こんどお礼させてください。」

「おー。楽しみにしてるわ。おやすみ。」

「おやすみなさい。」

ドアをあけて、リビングに行く。

「陸?お母さん達や大和には言った?」

「言ったよ。大和もおばさん達も離婚を喜んでた。」

「そっかー。みんな結婚反対だったもんね。」

「反対された結婚だったから結婚式してないんだよね〜。」

「知ってる。」

「うん。知ってるよねー。次は祝福されて結婚式したい。次があるんかなー。」

「うん。あるよ。」

次の日、会議室に入ると陸と類と藍がいた。

「おはよー。」

「みすず‥‥‥。」っと類が手を掴もとしたとき、パシッと類の手を陸が掴む。

「2度とみすずに触れるな!」陸の声が冷たくて恐い。

会議室の大きなモニターがつく。そこには海外事業部がうつる。陸がモニターに声をかける。

「岡田部長おはようございます。忙しいところすません。ご協力ありがとうございます。」

「森下君。全然‥‥‥こちらかそ時間とってもらってありがとう。」

「さっそくですが、ここにいる有川類さんが退職します。あっ明日から有川でもなくなるので正直な気持ちを伝えてくれれば助かります。」

「有川類さんが引き継ぎがは必要だから退職時期を延ばしたいっと言ってるが、このまま退職したら困るやついるか?」

「いません。」「いる方が仕事全くできないくせに有川の名でいびり倒すだけで害しかない。」「もう、来ないでほしい。」「私物は送るので私物を取りにも来てほしくない。」

「はーい。ありがとう。みんな望みどおりこのまま退職です。仕事に戻ってください。」

類を見て「ね!引き継ぎ必要ないですね。そのままお帰り下さい。離婚届けは受理されたから、早く部屋から出て行ってくださいね。」

次ほ、経理部に繋ぐ。

「原口部長おはよございます。こちらにいる成瀬藍さんが退職します。引き継ぎがあるって言ってますがありますか?」

【ないで〜す。】「雑誌みたり携帯みたりしてただけなんで引き継ぎいっさいないです。」「もう来てほしくない。」

「ありがとうございます。仕事に戻って下さい。成瀬藍さんは今日づけて退職です。もう、そちらには行かせません。」

「森下さんありがとうございます。」

「は〜い。今日で終了。お疲れ様でした。お帰りください。」

ぼーっとしてたら

「みすず大丈夫??」

「あっ。うん。陸を敵にしたら恐いな〜って思ってた。」

フフッ。

「みすずの敵には何があってもならない。一生味方だよ!!」つて頭をポンポンっとする。



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