「陸〜」手を振る。陸は車の前で待ってくれていた。
「ごめーん。待った?」
「うん。待った」っと笑う。
2人で車に乗り込む。
あれ??出発しないな〜?って思って類を見たら
ルームミラーを睨むように見てた。そこには堀田さんが写っていた。えっ!!堀田さん??って振り返ろうとした時に車が動いた。
「陸?」
「うーん?」
「さっき、堀田さんをにらんでた?」
「いや〜」っと首をかしげる。
私の気のせいかな??
お店に入ると個室に案内される。陸が予約してくれたんだろうなー。
昨日の出来事を伝える。類は2人に怒るだろうな‥‥‥って思ってたけど‥‥‥。
「なんで堀田さん?」
「偶然会ったの‥‥‥。」
「偶然ね‥‥‥‥。ふーん。」
「陸?感じ悪いよ?」
「ヘイヘイ。すいませんね〜。」
「も〜!堀田さんはいいの!2人の事なんだよねー。」
「うん。で??みすずはどうしたいの?」
「離婚したい。仕事は私的な理由で辞めてもらえないよね〜。それは仕方ない。急に2人も辞めたら困るだろうしね‥‥‥。」
「俺はあいつらがあらわれた時から〜関わるな!!って言ったよね?大和にもおじさん・おばさんにも言ったのに結婚までして‥‥‥。」
‥‥‥‥。ほんと‥‥‥。何度も関わるなって言われてたね‥‥‥。返す言葉がないよ‥‥。
「‥‥‥‥。」
「社内不倫は社内規定違反で辞めさせられる。何十社も落ちたあいつらが、仕事ができると思うか??まったくできない。辞めてくれて優秀な人材を入れた方が周りも喜ぶよ。」
「陸‥‥‥。あんまりひどい事しないでね。」
「はぁっ?ひどい事されたの誰?」
「お願いね。」
「はい。はい。」
あいつらが現れた時にはあやしいと思って調査会社に依頼してたから証拠はやまほどあるから離婚は確実にさせられる。念の為弁護士の先生にも声をかけておこうと思い、みすずが化粧室で席を外してうちに顧問弁護士に連絡する。ってか‥‥‥次は堀田か‥‥‥。類よりたちが悪いな。どうするかな‥‥‥っと頭を抱えているとみすずが戻ってきた。
「頭痛い?大丈夫?」
ハハハ。誰のおかげでこうなってるかわかってるのか??わかってないだろうな‥‥‥。長期戦でいくつもらりだったかが作戦をかえないとヤバイかもな‥‥‥。
「帰りも地下駐車場ね。」
「1人で大丈夫だよ。類にも2人だけで話たいって伝えてあるから陸は一緒には行けないよ!」
「真面目か??行けなくても何かの時のためにドア前で待機しとく。」
「何もないよ。相変わらず過保護」っと笑う。でも心強い。ありがとう。