えっ!目の前が真っ暗になった。どうしよう‥‥‥‥。
幼馴染みの藍と夫の類がベッドの上で抱き合っている写真が藍から送られたきた。夫の類と藍とみすずは小学生からの幼馴染み。みすずは、大会社の社長令嬢だけど、両親の教育方針で小学校だけは近所の公立に行った。そこでの幼馴染みだった。中学からは、みすずだけ私立の中学・高校・大学に進み。疎遠になっていたが就職活動が上手くいかなかった類と藍がみすずに泣きついてきて3人揃ってみすずの父親の会社の有川コーポレーションに入社した。入社と同時に類に告白されて付き合いはじめて2年後の24歳で結婚。類が有川を名乗る婿養子のかたちをとっていた。結婚したのが5月で今は10月なので、まだ5カ月しかたってなかった。藍とも友達と思っていたから2人に裏切られた。悲しいのか怒りなのか‥‥‥感情も追いつかない。
《ピンコーン》携帯がなる。
【今から帰るね。夕飯なに?】類からだった。
なに?なに?類はこの写真が送られてるのを知らないの??どうしよう?
《ピンコーン》携帯がなる
【類をかりました。ごめんね。でも、ソロソロ返してね!】藍からだった。返してねって‥‥‥どういう事?今は類には会えない。そう思うと咄嗟に
携帯だけ持って外に出てきてしまった‥‥‥。
何も考えず歩いて立ちどまった所に落ち着いた雰囲気のカフェがあった。入ろうっと思ったが足が止まる。携帯しか持ってきていないのに気づく。
どこにも行けない。鍵も持ってきてないので帰れない。真実を確認するまでは実家にも帰れない。どうしよう‥‥‥‥。
「有川??」
「堀田さん‥‥‥。」みすずの上司の堀田直哉が立っていた。
「どうした??」
「‥‥‥‥。」
「‥‥‥まぁ〜入ろうか?」
「財布を持って来てなくて‥‥‥。」
「コレぐらい奢る!」っとニカッと笑う。その笑う顔をみてみすずもクスクスと笑う。
私、この状態出笑えるんだーって、少し落ち着いてくる。
店内に入りコーヒーとミルクティーを頼む。
「で!!旦那は?」
「‥‥‥‥‥。」
「幼馴染みなんだってな?」
「はい‥‥。でも、小学生のときだけで、ずっと連絡もなかったのに〜大学4年生のある日、大学の前で待っていて就職活動を全敗したっていわれたんです。」
「はぁ〜。そうなのか?成瀬も?」
「はい。2人で待ってました。」
「あの時から私は2人にとって、就職を斡旋してくれる便利な人ってことだけだったのかな〜」自分で言ったのに悲しくなり大つぶの涙が溢れだし止めれなかった。
「ごめんなさい。すぐに止めます。」
「大丈夫。止めるな。好きなだけ泣け。」
その言葉にビックリして顔をあげると、またニカッっと笑っていた。その顔を見てまた少し笑えた。
堀田さんの空気間が落ち着くのか‥‥‥気を許してしまい‥‥‥。ポツリポツリと話してしまう。
話を聞いてくれていた堀田が口をひらく。
「真実は分からないが。事実としてその写真がある。今日は、ホテルに泊まれ!」
「えっ!!」顔上げて堀田をみる。ニカッと笑い
「上司命令」っとウィンクをする。
クスクスと笑いながら〜
「ホテルに泊まりたいんですけど、携帯しかないんです。明日の服もない。お金もクレジットカードもありません。帰るしかない。」
「携帯があったら〜大丈夫じゃない??」
「えっ!携帯だけでは何もできませんよ〜。」
「いいから。携帯かして!」
「はい。でも、メッセージをみたくなくて電源切ってます。」
「ちょっと、電源を付けて良い?メッセージは通知オフにすれば鳴らないよ。そうして良い?」
「そうなんですね。お願いします。」
堀田が携帯を操作してるのを眺めていた。
「やっぱり。入ってるじゃん!!」
「何がですか?2人からメッセージですか?」
「メッセージは入ってるだろうけど、見えないようにしたから大丈夫。」
「はぁー。」そんな事できるんだー。
「コレコレ。携帯どコード決算できるじゃん。しかも、10万円入ってる!」
「何ですか?あっ!こないだ携帯会社の人にお願いされて登録したんです。」
「使った事ない?オートチャージになってるから常に10万チャージされるから服も買えるしホテルも泊まれる。」
「本当ですか?ありがとうございます。」
「ホテルの予約もついでだからしとくよ。使い方を教えるために服の買い物もついて行く。」
「何から何まですいません。ありがとうございます。」
ホテル暮らしに必要な物も購入してコード決算の仕方もマスターしてホテル前まで送ってもらった。
「堀田さん。本当にありがとうございました。今日、堀田さんに会えてラッキーでした。」目に涙が浮かぶ。
「何も考えずに今日は寝ろ!明日から考えればよい。2人とは1人で会うな。会う時は俺もいく。」
「えっ!そんな巻き込めません。迷惑をかけれません。」
「迷惑じゃない。上司命令だ!」ニカッと笑う。
「絶対だぞ。会社でも1人になるなよ。わかったな?」
「はい‥‥。」しぶしぶ頷く。
「分かればよろしい。おやすみ。」って手を上げて歩きだす。
堀田の背中に
「ありがとうございます。おやすみなさい。」って声をかける。