子供のように泣きじゃくる由花子に、ジェイドは抱きしめる歯科出来なかった。
「ごめんなさい、ちょっとだけ浩二さんに似ていて。でも、すぐに別の人と分かったの」
涙を流し、小さく震える由花子が不憫でならなかった。
「バカよね、死んだ人は還らないのに。・・ごめんなさい」
「大丈夫、君は悪くない。私だって、浩二が戻ればと祈る気持ちはある」
「でも、前とは違うの。浩二さんは好きだった、だけど―――今は大切な思い出なの」
「わかっている。君は誠実な人だ、きっと似ている知人に大切な人に会えば―――心が揺らぐのは無理はない」
最後までは、されてない。
「え?」
「その、挿れられてはないの。私が騒いだ、から―――かな。怖くて、気を失った」
「わかった、もういい」
「ごめんなさ・・」
助けて、ジェイドさ
気を失う前、浩二ではなくジェイドの顔が浮かんだ。優しく、陽だまりのような笑顔が。
「私は、由花子を愛している。だから、安心して眠りなさい。帰りが遅くて、すまなかった」
「ふぇっ」
由花子は泣いた、声を上げ小さな子供のように泣き続けた。
すやすやと寝息を立てる由花子の顔には、幾筋も涙のあとがある。
(いったい、誰なんだ。死んだ浩二にうり二つ―――それも、由花子が錯覚するほどに似た)
最後まで、されてない。
由花子の言葉が気になった。なぜ、最後までしなかったのか。
「由花子、生きていてくれて、ありがとう」
小さく呟いた声に、由花子が目を開く。
「死にたい、って思った。このまま、他の人にされるならって」
!
「未遂だから、身体を洗えば――忘れ、られるかと。でも、洗えば洗うだけ、汚れるみたいで」
「もう、いい」
「助けて、って―――浩二さんじゃなく、あなたに」
「もういい、言わなくていい」
泣きじゃくる由花子に、ジェイドは口づける。
「やっぱり、嫌じゃない」
由花子は笑った。
「私、もう二度とキス出来ないかと怖かった。だけど、大丈夫・・ジェイドさんなら平気」
ふふと、泣き笑いに歪む。
「由花子」
再び口づけられ、由花子はそれに答える。
「して、ください」
涙に濡れた瞳で、由花子は言った。
「――ン、大っきい」
太い先端を、懸命に口に含む。
「まだ、太くなり―――君の中に挿入れば」
「口に、挿入らな・・」
「無理しない、君の口は小さい」
下も、囁かれた言葉に由花子は、茹で上がったタコのように紅くなる。
「大丈夫?やめようか」
まだ震える由花子に、ジェイドは訊ねた。
「大丈夫、です。ジェイドさんなら、怖くありません」
ベッドに横たえられ、由花子は涙を流す。
(襲われた時、血が凍る思いだった。もう二度と、触れてもらえないかと、悲しくなった)
由花子は自ら、ジェイドに口づけた。
「大好き、ジェイドさん。好きなだけ、してください」
「知りませんよ?後で泣いても、やめませんよ」
笑い合い、二人は繋がった。