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第四話

 浩二の影響で勉強した語学力は、思わぬところで役立った。

「これからも、英語の勉強を続けて下さい」

 由花子は呟いた。

「え」

「ジェイドさんは、私に言いました。続けて下さいって」

「あなたは、どれだけ私を幸せにする気ですか?」

 涙があふれそうになり、ジェイドは由花子を抱きしめる。


 ささいな事も、由花子は大切にしてくれる。日本人とは、なんと素晴らしい人種なのだろう。

「浩二のことは、大切な思い出です。彼は敵国の私を、友達だと言ってくれました。あなたは、私を愛してくれました」

「私だって、迷わなかった訳じゃ。寂しさを埋める為に、あなたを利用してるんじゃないかと」

 抱かれて、快楽に溺れて。

「駄目だッて。こんなに感じて、行為に溺れて・・・ホントに好きなのかって」


 好きです、ジェイドさん


 由花子は泣いた。

「ありがとうございます、私を愛してくださって」

「由花子」

 さっき愛し合ったばかりだと言うのに、二人はまた抱き合った。


「すんなり挿入りましたね、こんなに濡れて」

「言わないで・・・硬い」


 ジュプジュプと、最奥まで太いペニスが由花子を犯す。

「ココ、挿れていい?」

「・・・はい、優しくしてくださるなら」

 最奥の奥まで、太い先端が挿入る。潮を吹くため、由花子は挿入をいつも嫌がる。

「ください、ジェイドさんの子種を私に」

 初めて、素直に言えた。 

「由花子、泣いてもやめませんよ」


 ジェイドがペニスをぎりぎりまで引き抜き、再び最奥まで犯す。

「あ――ダメっ、それ」

「いっぱい、出してください。由花子の―――を」

 いつも加減してくれていたのだと、由花子は思い知る。執拗に弱い箇所を突き上げ、由花子は震えて絶頂する。


 だめぇ・・・イッちゃ


「出しますよっ」

 最奥に放たれ、ガクガクと絶頂を迎える。

「やだ、出ちゃ・・・あ―――」

 失禁のように、由花子は潮吹きをした。瞼を閉じ、快楽に泣き喘いだ。


「由花子」

「待って、まだイッてる。イッてるから、いやぁ―――」


 ジェイドの腰を跨がらされ、自分で動くように促される。壊れた瞳で、由花子は泣きながら腰を動かす。

「恥ずかしい、こんな・・淫らな」

「可愛いですよ、由花子」

「ごめんなさ・・また、イク」

 絶頂に痙攣し、涙をこぼした。


(想いを伝えあった私達は、何度も愛し合った。誰に阻まれることもない海の上で、二人きりの時間を過ごした) 



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