由花子達が乗船した船は、乗組員三百名に医師が十名、乗客が二百名の超豪華客船だった。
「なんか、すごい船ですね。船内にお店やレストランまであって」
「三十日の長旅ですから、何もないと退屈するでしょ」
「確かに、そうですね」
「私は由花子がいれば、退屈しませんが」
抱き寄せられ、口づけられる。
「・・んぅ、駄目です。こんな、人が来る―――あ」
階段の踊場の真下、ジェイドはスカートの中に手を入れる。口づけだけで欲情した由花子のソコは、既に指に絡むほどの愛液であふれていた。
「―――由花子、見て?こんなに糸を」
ツ―――と、糸をひく様をジェイドは由花子に見せる。
「いやぁ」
「人が来ますよ」
再び、指でかき回す。樽の上に座り、ジェイドの太く張り詰めるペニスを受け入れた。
―――――イッく。
挿入だけで、由花子は達した。
「由花子、悦いですか?動きますよ」
「――まっ、まだイッ。あ―――」
「イッて、由花子。私の――で」
口づけ、悲鳴は塞がれる。
「・・んぅ――イク、また――」
「感じやすいですね、浩二にもそんな声を?」
由花子が泣きそうに顔を歪める。
「――浩二さんのセックスは、幸せを感じるだけで―――ジェイドさんのは・・」
ジェイドがさらに深く、ペニスを挿れる。
「私のは、・・なんですか」
「幸せ、だし―――感じ過ぎ・・・るの、いやぁ―――」
ジェイドが優しく微笑んだ。
「大っきい、ダメ・・また出る」
「愛してる、由花子・・出しますよ」
激しく突き上げ、由花子は絶頂を向かえた。蜜をもらし、由花子はガクガクと痙攣する。
「由花子」
「見ないでぇ」
床に広がる水たまりが、自分の漏らした蜜であることに、由花子は泣きじゃくる。
「止まんな・・・やだぁ」
絶頂に震え、潮吹きは数分続いた。
「由花子、機嫌を直して?」
「知りません」
泣き腫らした目で、由花子は拗ねる。
「あんな、人がいつ来るか――恥ずかしい」
「可愛かったですよ」
抱きしめ、頰に口づける。
「恥ずかしいんです、せめて―――二人きりの場所で」
「分かりました、善処します」
幸せで、感じすぎる。
由花子の一言に、ジェイドは微笑んだ。
(由花子、あなたはわからない。あなたの一言が、私をどれだけ幸せにしているか。親友の妻を寝取った私を)
ずっと、由花子が好きだった。
浩二に罪悪感を感じない日はない、由花子を抱き快楽を仕込んだ。
「愛してます、由花子」
「私も、ジェイドさんが大好き」
二人は口づけた。