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第三話

 由花子達が乗船した船は、乗組員三百名に医師が十名、乗客が二百名の超豪華客船だった。

「なんか、すごい船ですね。船内にお店やレストランまであって」

「三十日の長旅ですから、何もないと退屈するでしょ」

「確かに、そうですね」

「私は由花子がいれば、退屈しませんが」


 抱き寄せられ、口づけられる。


「・・んぅ、駄目です。こんな、人が来る―――あ」

 階段の踊場の真下、ジェイドはスカートの中に手を入れる。口づけだけで欲情した由花子のソコは、既に指に絡むほどの愛液であふれていた。


「―――由花子、見て?こんなに糸を」

 ツ―――と、糸をひく様をジェイドは由花子に見せる。

「いやぁ」

「人が来ますよ」

 再び、指でかき回す。樽の上に座り、ジェイドの太く張り詰めるペニスを受け入れた。


 ―――――イッく。


 挿入だけで、由花子は達した。

「由花子、悦いですか?動きますよ」

「――まっ、まだイッ。あ―――」

「イッて、由花子。私の――で」

 口づけ、悲鳴は塞がれる。


「・・んぅ――イク、また――」

「感じやすいですね、浩二にもそんな声を?」

 由花子が泣きそうに顔を歪める。

「――浩二さんのセックスは、幸せを感じるだけで―――ジェイドさんのは・・」

 ジェイドがさらに深く、ペニスを挿れる。

「私のは、・・なんですか」

「幸せ、だし―――感じ過ぎ・・・るの、いやぁ―――」

 ジェイドが優しく微笑んだ。


「大っきい、ダメ・・また出る」

「愛してる、由花子・・出しますよ」

 激しく突き上げ、由花子は絶頂を向かえた。蜜をもらし、由花子はガクガクと痙攣する。

「由花子」

「見ないでぇ」

 床に広がる水たまりが、自分の漏らした蜜であることに、由花子は泣きじゃくる。

「止まんな・・・やだぁ」

 絶頂に震え、潮吹きは数分続いた。


「由花子、機嫌を直して?」

「知りません」

 泣き腫らした目で、由花子は拗ねる。

「あんな、人がいつ来るか――恥ずかしい」

「可愛かったですよ」

 抱きしめ、頰に口づける。

「恥ずかしいんです、せめて―――二人きりの場所で」

「分かりました、善処します」


 幸せで、感じすぎる。


 由花子の一言に、ジェイドは微笑んだ。

(由花子、あなたはわからない。あなたの一言が、私をどれだけ幸せにしているか。親友の妻を寝取った私を)

 ずっと、由花子が好きだった。

 浩二に罪悪感を感じない日はない、由花子を抱き快楽を仕込んだ。


「愛してます、由花子」

「私も、ジェイドさんが大好き」

 二人は口づけた。




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