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第12話 今が1番

いつもの朝。いつもとかわらない光希がいて、いつもかわいい類がいる。今が1番良い。なにもかわってほしくない。

3人のこの生活を続けて行きたい。守っていきたい。

その為なら自分の感情なんてどうでも良い。

2人のかわらない笑顔みて‥‥強く思う。


「さぁー。ご飯を食べよう!!」

今日は‥‥‥なんと!!炊飯器のスウィッチを押し忘れて‥‥‥ご飯がなく‥‥‥‥。ウィンナーを焼いてホットドッグにしたけど‥‥‥‥‥。納豆大好きマンが許してくれないだろうな‥‥‥‥。テーブルの上のご飯をみて‥‥‥

「類の納豆ごはんは??」

「うー。納豆はあるんだけどご飯がないの。ごめん。納豆だけ食べる?」

「いーやー。」ビックリするほどキレーなイナバウアーをきめる。椅子から落ちる!っとヒヤッとすると光希が抱き上げてくれる。

イヤイヤ期の初期に入ってる感がある類。1度イヤーっと言い出すと長い。

光希に抱かれてイヤイヤと泣いている類を見て‥‥‥‥

「ごめん。かわるね〜先に食べて!」

「大丈夫!今日はゆっくりだから!」

「類!今から歩いてご飯を買いに行こうか??」

「‥‥‥‥。いっ‥‥‥‥いく。」類をおろして頭を撫ぜながら「よし!行こう。でも、泣きやむこと。抱っこしない歩く事。約束できる?」光希がちゃんと類の目線に合わせてしゃがんで言う。

「で‥‥できゅ‥‥‥る。」

「よし!行こう!」光希が類の手をひいて玄関に向かう。

「ごめんね。」

「そこのコンビニだから10分もかからず帰ってくるから!大丈夫!!」

「ありがとう。行ってらっしゃい。」手を振ると

「行ってきまぁーす」ってニコニコで手を振る類。

類くん‥‥‥‥‥。機嫌なおってるし!!もー!!


花音が‥‥‥‥炊飯器のスウィッチを入れ忘れるなんて‥‥‥‥珍しいな。類はイヤイヤ期なのか‥‥‥1度イヤと言いだすと‥‥‥長い時間グズる。気分転換にコンビニに誘う作戦は成功したな‥‥次からも使えるな‥‥‥っと思いながらエレベーターを降りて外にでるとマンション前に黒の高級車が停まっていた。いかにも!!って車にビックリする。反社とかじゃないと思うけど‥‥‥‥。なんだろう??っと考えていると

「かっこイイね!」って類が車を指さす。

「あー!ダメ!」急いで指していたゆびを掴み手を繋ぐ。「もー。」って言ってみるけど類はわけが分からず、もう1回「かっこ良いブッブー」っと言う。はぁー。

「かっこ良いねー。」っと返すと満足したドヤ顔になり‥‥‥吹き出してしまう。

すると‥‥‥‥高級車が走りだした。

「なんだったんだろう?」首を傾げてコンビニに入る。


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