「類っていいます。かわいいでしょ?」ってスマホの画面を見せてくれる。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」こっこっこの子は間違いなく俺の子だ。俺と花音の子だ‥‥‥‥‥‥‥。
調査会社の報告書には弟と2人暮らしと書いてあったので光希が甥っ子って言った時は心臓がとまりそうなぐらいびっくりしたが年齢を聞いて‥‥俺の子だろうと思っていたが‥‥‥‥‥もしかしたら‥‥‥‥って気持ちもほんの少しあった。花音は信じているけど‥‥‥‥。俺の臆病なところからくるものだ。
写真を見てびっくりした。俺の小さい頃に瓜二つだ!!!間違いなく俺の子だ。
「九重副社長!!!」
「あっ!あ〜。」
「かわいくなかったですか??」光希がちょっと沈んで言う。
「いや!!すまん。かわいい。」
「そうですよね?かわいいですよね!!」っと笑顔で言う。
「あ〜あ。本当にかわいい。」噛みしめるように応える。
「ありがとうございます。」人なつこい笑顔を見せる。この笑顔を見ると‥‥‥昔にもどったような錯覚がした。
待てよ!
花音に子供がいるっていう‥‥‥こんな重要な事がなぜ報告書にあがらなかったのか??
また‥‥‥誰かの圧がかかっているのか??
調べる必要があるな。
花音‥‥‥‥両親も亡くし弟は記憶をなくし自身は妊娠‥‥‥‥‥‥‥。どんなに‥‥‥‥心細かっただろうか‥‥‥‥。
花音‥‥‥‥‥‥。
なぜ俺は花音のそばにいなかったのだろうか‥‥‥‥‥。謝っても謝りきれない‥‥‥‥‥申し訳ない。握った拳に力が入り爪が手のひらにくい込む。